モンキー・パンチさん逝去。担当編集者が明かす、皆を引き込む「漫画への情熱」 (1/2ページ)

日刊大衆

モンキー・パンチさん逝去。担当編集者が明かす、皆を引き込む「漫画への情熱」

 4月11日、国民的漫画『ルパン三世』の生みの親である漫画家のモンキー・パンチさんが肺炎のために死去した。81歳だった。

 モンキー・パンチさんは、1937年に北海道浜中町で生まれ。手塚治虫さんに影響を受け、漫画家を目指して20歳のときに上京する。8年後の1965年、『プレイボーイ入門』で『漫画ストーリー』(双葉社)からメジャーデビュー。67年7月に『漫画アクション』(双葉社)の創刊号で『ルパン三世』の連載を開始した。同作はまもなく人気を獲得し、71年からはテレビアニメが放送を開始。その後も劇場版など現在まで新作が作り続けられる大ヒットアニメとなった。

 モンキー・パンチさんは昨年5月、『週刊大衆』(双葉社)のインタビュー、シリーズ『人間力』で、“漫画道”についてこう語ってくれていた。

 一緒に、漫画を始めた連中もみんな途中で辞めちゃって、結局残ったのは僕だけ。みんな実家に帰って、寿司屋だとか、旅館だとか家業を継いでいましたね。

 ただ、僕の場合は北海道に帰って、親父の漁師を継ぐって考えは一切出てきませんでした。東京だったら、雪がないから、外でも生活できますしね。僕の場合、夢は一本だけ、それを外したら何も残らないとわかっていました。ひたすら、大衆にウケる漫画をどうしたら、描けるかっていうことだけを考えていましたね。

 結局、続けるか続けないかだと思うんですよね。どんなに頭悪くても10年間同じことをやったら、モノになりますよ。漫画なんて正解があるものではない。漫画のおもしろさってどこにあるんだろうって考えても、いまだに、僕自身わからないんです。ただ、そういう疑問を常に持ち続けることが大事だと思うんです。

 絶えず疑問を持ちながら、漫画の本質に少しでも近づこうと努力をする。それは間違った方向でもかまわない。

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