漫画や絵本を通じて仏教に親しむ (1/2ページ)

心に残る家族葬

漫画や絵本を通じて仏教に親しむ

子供の頃、家の仏壇にお経をあげに来ていたお坊さんが、天国と地獄について解りやすく描かれた漫画を持ってきてくれた。子供だった私は喜んでそのページを開いたのだが、地獄に落ちた人々が責め苦を受ける姿が、単純な絵柄ゆえにショッキングで、今でも忘れられない。子供には少々刺激が強い漫画ではあったが、生きている間に良い行いをしなければならないとう教訓を与える事には成功した。漫画や絵本は、子供が仏教の世界に親しむために、最も効果的な手段ではないだろうか。

■人気漫画家が描くユーモラスな仏様の展覧会「漫画家による仏の世界展」

滋賀県の総本山三井寺にて、現在「漫画家による仏の世界展」が開催されている。日本酒メーカー「黄桜」のセクシーな河童のキャラクターで知られる漫画家、小島功の提唱により2014年に始まったこの展覧会は、今回で15回目を迎える。

第1回目は、日本初の漫画と言われる京都生まれの「鳥獣人物戯画」にちなんで、京都の東寺で開催され、その後、各地での開催を望む声に応えて、日本国内だけでなく、ポーランドの古都クラクフでも開催された。このように、海外にも多くのファンを持つ日本の漫画文化。その伝統の継承を目的に始まったこのプロジェクトでは、現在活躍中の著名な日本の漫画家50人が、それぞれのタッチで個性豊かな「仏」の姿を描いている。赤塚不二夫の「レレレ千手観音」、ゴルゴ13の作者、さいとう・たかをの「護留護天」を始め、いがゆしゆみこ、浦沢直樹、江口寿史、倉田よしみら、そうそうたるメンバーの作品70点以上を展示。大人も子供も楽しめるユーモラスな仏様の姿を見て、これを機会に仏教に親しんでみるのもいいだろう。

この展覧会は、2019年3月29日(火)から5月19(日)まで開催されている。

■紙芝居作家の僧侶が描いた飛び出すお釈迦様

漫画と並んで、子供が大好きな本と言えば「飛び出す絵本」ではないだろうか。「不思議の国のアリス」のようなお伽話が定番の飛び出す絵本だが、なんと、お釈迦さまの生涯を描いた作品がある。

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