図書館の本を返し忘れた。延滞料を支払う代わりに、食料やペットフードで支払う試みが開始される(アメリカ) (1/3ページ)

カラパイア

図書館の本を返し忘れた。延滞料を支払う代わりに、食料やペットフードで支払う試みが開始される(アメリカ)
図書館の本を返し忘れた。延滞料を支払う代わりに、食料やペットフードで支払う試みが開始される(アメリカ)


 ああ、図書館から借りた本、明日までに返さなきゃいけないんだっけ。でも、雨が振るって予報だし、面倒くさいな。いいや、今度の休みに返しに行こう。

 と思っていたら忘れてしまい、図書館から催促の電話を受け慌てて返しに行った、という経験はないだろうか。ないという人はえらい。割とよくあることなのだ。

 イギリスやアメリカでは、こういう事態を避けるために、図書館の本にも延滞料がかかる場合が多い。だが、そのことで図書館から足が遠のいてしまう利用者もいるという、痛し痒しの状態になっているとも。

 そこで、アメリカの図書館では対策としてこんなプログラムを打ち出している。4月の「図書館ウィーク」の期間には、延滞料を現金ではなく、食品で支払うことができるというものだ。
・公立の図書館でも延滞料がかかる

 日本の公立図書館では採られていない延滞料制度だが、アメリカでは公立・私立を問わず、ほとんどの図書館で採用されている。

 延滞料そのものは大した金額ではないし、レンタルDVDのように払わないと雪だるま的に利息が膨らんでいくといった性質のものでもない。

 しかし、わずかであれ「現金を支払わなくてはならない」となると、利用者を心理的に遠ざけるようで、本を返してもらうという図書館側の目的とは矛盾した結果になってしまう。

 この場合、何か別の手段で本を返却してもらえればいい、というわけで、大学などでは、図書館本を全部返却し、延滞金を清算していない限り、卒業資格を与えない、というところも多い。国内にも少数だがそういう大学はある。

 だが、そういう強権的な手段を持たない一般の図書館は、逆に、心理的なハードルを下げるという方法をとった。それが「食品による延滞金の支払いプログラム」である。
「図書館の本を返し忘れた。延滞料を支払う代わりに、食料やペットフードで支払う試みが開始される(アメリカ)」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧