マーベル映画の達人・杉山すぴ豊さんに聞いた! MCUの魅力は人間くささにあり? (4/7ページ)

学生の窓口


誰もが「アベンジャーズに欠かせない存在」なんです。つまり「個性は尊いもの」だと描いているのです。

これはスタン・リー(※2)の「世界は自分が思いどおりに生きられるほど広いのに、なぜ相手(の個性)を認められないのか」という考えが如実に出ているのだと思います。社会に対して一人一人できることがあり、そこに能力や個性は関係ない、ということです。この考えはマーベル作品の本質であり、個人的に一番の魅力だと思っていることです。ぜひ学生のみなさんもマーベル作品から学んでもらえればと思います。

※1……Marvel Cinematic Universe(マーベル・シネマティック・ユニバース)の略。マーベル・スタジオが製作するヒーロー映画が共有する架空の世界の名称、またその作品群の総称。

※2……マーベル・コミック黎明期より、数多くのマーベルヒーローたちを生み出し続けた「マーベルの父」。

初心者はこの作品を押さえておけ!

――『アベンジャーズ/エンドゲーム』に向けて、初心者はどの作品をチェックしておけばいいでしょうか?

杉山さん 『アベンジャーズ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の3作品は見ておくといいですね。この3作品で、地球と宇宙にヒーローがいることや、ヒーローたちの複雑な背景など最低限のことが理解できます。その上で、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を見るといいでしょう。

――これを基本として、少しずついろんな作品を見るといいですね。

杉山さん そうですね。格好いいと思ったヒーローの作品を見たり、出演者で決めてみるのもいいと思います。個々の作品のストーリーも、シリーズ全体のストーリーも難しいものではなく、「○○から見ないといけない!」「最初から見ていない人は作品を語ってはいけない!」といったルールもありませんから、難しく考えないでどの作品から見ても大丈夫ですよ。

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