自律的に代謝しながら成長する。「生きる機械」となるDNA生体素材がついに誕生(米研究) (2/2ページ)

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 なんと、この動作を利用して、まるで生きものがするように素材同士で競争させることにも成功しており、しかも、こうした機能は、外部からの力を加えずとも自律的に行われるのである。

 現時点では、DASH素材は合成・分解サイクルを2度繰り返すと死んでしまう。しかし寿命はまだ伸ばす余地があるそうだ。


Engineers create material possessing three key traits of life

・いずれは自己増殖し、進化する機械が登場する!?

 これまで、DASH素材が代謝、成長、進化、競争をしながらやがて分解していく様子が観察されてきた。このような機能には、やがて自己増殖し、もしかしたら自己進化さえできる機械へといたる可能性が秘められている。

 ただし、それが自己集合・組織化・代謝という生命の3つの特徴を備えているからといって、本当に生きているというわけではない。

 これはあくまで自分で人工的な代謝を行なってエネルギーを得る、まったく新しい生命状素材のコンセプトである。それでも、既存のものとしては、どれよりも生命に似ているだろう。

 現在、研究チームは、DASH素材が刺激を認識し、自分でエサや光を探したり、危険なものを避けたりできるようになる方法を探っているという。

 この研究は『Science Robotics』に掲載された。

References:sciencetimes/ written by hiroching / edited by parumo
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