荒れ果てた土地に400万本の苗木を植え、20年近い年月をかけ、見事な森を復活させた夫婦の物語(ブラジル) (1/5ページ)

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荒れ果てた土地に400万本の苗木を植え、20年近い年月をかけ、見事な森を復活させた夫婦の物語(ブラジル)
荒れ果てた土地に400万本の苗木を植え、20年近い年月をかけ、見事な森を復活させた夫婦の物語(ブラジル)

nattya3714/iStock

 国連食糧農業機構の調査によると、1990年以降、地球上から1億2,900万ヘクタールの森林面積が失われているそうだ。

  無計画な森林伐採、環境破壊により、日々、無数の動植物が生息地を失っている。地球温暖化の原因の一つとされている温室効果ガスも濃度を増している。

 壊すのは簡単でも、それをもとに戻すのは至難の業だ。莫大な資金や年月と揺るぎない情熱と忍耐力が必要となってくる。

 だが熱い思いでそれを達成させた人がいる。1組のブラジル人夫婦は、20年近い年月をかけ、森林伐採による荒れ果てた土地に森を蘇らせたのだ。
・故郷に帰り、荒廃した森林を見てショックを受ける

 ブラジル・ミナスジェライス州出身の写真家セバスチャン・リベイロ・サルガドさんは、フォトジャーナリストとしても活躍し、複数の本を出版している世界的に有名な人物だ。

 1990年初めにルワンダ虐殺の取材をし、現地の惨状に心身ともに疲れ切ったセバスチャンさんは、妻のレリアさんとともに、1994年、癒しを求めて、緑豊かな熱帯雨林に覆われたブラジルの故郷に戻った。

 ところが、わずか数年で美しかったリオドース渓谷の大西洋岸森林は、不毛の荒れ地と化し、野生動物の姿が消えていた。

 2015年に英メディア『The Guardian』で、セバスチャンさんはこのように語っている。

私が当時心身ともに病んでいたように、故郷の土地も病んでいたことを知って、大きなショックを受けました。
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