お金(インセンティブ)で人から創造性を引き出せるか?(アメリカ・イタリア共同研究) (1/3ページ)

カラパイア

お金(インセンティブ)で人から創造性を引き出せるか?(アメリカ・イタリア共同研究)
お金(インセンティブ)で人から創造性を引き出せるか?(アメリカ・イタリア共同研究)

Image by Andrian Valeanu from Pixabay

 芸術であれ、科学であれ、創造的な人物は高く評価される。

 もちろん企業だって、革新的な製品を生み出すために、どうにかして従業員から創造性を引き出したいと願っている。

 だが、創造性とは、自由や自発性、心の底からの情熱といったものに根ざしているはずだ。

 はたして職場でなんらかのインセンティブ(報奨金)を与えて、それを鼓舞することなど可能なのだろうか? また仮に可能なのだとしても、それはお金なのだろうか?
・お金は創造的? 非創造的?

 この疑問に答えようとしたのが、経済学者のゲイリー・チャーネス(アメリカ・カリフォルニア大学サンタバーバラ校)とダニエラ・グリエコ(イタリア・ボッコーニ大学)だ。

 彼らは、かつてお金は「イノベーションにいたる」と述べたことがある。

 たとえば、1860年代、ナポレオン3世は、軍や貧困層向けの安価なバターの代用品を考案した者に賞金を与えるというコンテストを開催したことがある。その結果、発明されたのがマーガリンだ。

 しかし彼らは一方で、創造性を引き出すためにお金を支払ってしまっては、心から湧き上がる衝動を締め出してしまうために、非生産的であるとも述べている。

 これらを踏まえた上で、新たに『European Economic Association』に掲載された研究では驚きの発見がなされた――確かに、お金を払うことで人を創造的にできるようだ。
「お金(インセンティブ)で人から創造性を引き出せるか?(アメリカ・イタリア共同研究)」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧