コーヒー、ビール、コーラ。好みの違いは味覚遺伝子ではなく向精神成分に関連する遺伝子が原因(米研究) (1/2ページ)

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コーヒー、ビール、コーラ。好みの違いは味覚遺伝子ではなく向精神成分に関連する遺伝子が原因(米研究)
コーヒー、ビール、コーラ。好みの違いは味覚遺伝子ではなく向精神成分に関連する遺伝子が原因(米研究)


 甘いジュースや炭酸飲料の方が好きだという人がいる一方で、苦味が効いた刺激的な深煎りのコーヒーやジュワっと苦いビールが大好きだという人がいる。

 飲み物の好みは人それぞれだ。それを決定づけるのは何なんだろう?

 アメリカの研究者はその謎に挑んだ。すると不思議なことに、甘い飲み物と苦い飲み物の好みの違いをわけるのは、味覚に関係した遺伝子ではなかった。

 むしろ、それは飲み物に含まれる向精神成分に関連する遺伝子が原因だったという。飲み物の好みの違いは味ではなく気分だったのである。
・飲んだ時の気分で飲み物の好みが変わる

 アメリカ・ノースウェスタン大学フェインバーグ医学院のマリリン・コーネリス氏)は、こうした飲みものの好みをわける味覚遺伝子を探していた。

 だが甘い飲み物と苦い飲み物の好みの違いをわける味覚遺伝子はなかった。見つかったのは飲み物に含まれる向精神成分に関連する遺伝子だった。

コーヒーやビールが好きなのは、それを飲んだ時に味わえる気分が好きだからです。味ではありません。(コーネリス氏)


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・飲み物の嗜好性を24時間調査

 この研究は、飲み物の好みに関連する行動報酬と、それが人の食生活に介入する際の障害になる可能性について光を当てている。

 コーネリス氏らは、イギリス人33万6000人を対象に、24時間の間「苦い飲み物」と「甘い飲み物」をどれだけ飲んだのか記録をつけてもらうという調査を行なった。

 ここでいう苦い飲み物とは、「コーヒー、お茶、グレープフルーツジュース、ビール、赤ワイン、その他蒸留酒」など。甘い飲み物とは、「砂糖入り飲料、人工甘味料入り飲料、グレープフルーツ以外のジュース」などのことだ。
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