サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「エールヴォアは東京向きの馬」 (1/2ページ)

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サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「エールヴォアは東京向きの馬」

 今週は、オークス。この樫の女王を決める一戦に、“桜の女王”グランアレグリアの名がない。先日行われたNHKマイルCにホコ先を向けたためだが、桜花賞を圧倒的な強さで勝った馬が抜けたとあって、混戦の様相を呈している。

 桜花賞組では2着シゲルピンクダイヤ、3着クロノジェネシス、4着ダノンファンタジー、5着ビーチサンバといったところ。

 トライアルのフローラSからは、勝ったウィクトーリアを筆頭に2着シャドウディーヴァ、3着ジョディーが。そして“残念桜花賞”の忘れな草賞を圧勝したラヴズオンリーユー、さらにはフラワーCを完勝、ここ一本に備え満を持すコントラチェック。これらが人気、有力どころと言っていいだろう。

 03年に馬単が導入されて以降、これまでの16年間、その馬単での万馬券は5回(馬連も5回)。この間、1番人気馬は6勝(2着3回)、2番人気馬は2勝(2着4回)。1、2番人気馬のワンツー決着は4回。つまり、比較的堅いか中穴傾向のGI戦だが、それでも人気勢総崩れということもままある。絶対視できる抜けた馬はおらず、各馬の力が拮抗している今回は、波乱の目が十分。馬券的にも、かなりおもしろい一戦とみていいのではないだろうか。

 いずれの路線を取った馬に分があるか比較は難しいが、やはり王道の桜花賞を使った組に一日の長ありとみたい。混戦になればなるほど、厳しい競馬を経験してきたことがモノを言うはずだからだ。

 しかし、桜花賞組でも、前述した有力どころではない。期待し、狙ってみたいのは、7着に敗れたエールヴォアである。

 まずはこの馬の桜花賞を振り返ってみよう。

「素直で乗りやすい馬」(橋口調教師)が、この時ばかりは後手を踏んでしまった。そのため、それまでと違って後方からの競馬。しかも2番枠だっただけに内で包まれ通しで、直線を向いたところでも後ろから4番手。レースの流れが後半45秒0-33秒3のスローペースでは、挽回がかなわないのもやむをえまい。

 それでもメンバー中2番目に速い上がり脚で、勝ち馬とはコンマ8秒差の7着に押し上げてみせたことは評価できるのではないか。跳びが大きく、多少器用さに欠けるタイプ。

「サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「エールヴォアは東京向きの馬」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2019年 5/23号エールヴォア水戸正晴オークス競馬エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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