上皇后陛下が育てられていた蚕は奈良時代から宮中で育てられた日本古来種!その名も「小石丸」 (1/3ページ)

Japaaan

上皇后陛下が育てられていた蚕は奈良時代から宮中で育てられた日本古来種!その名も「小石丸」

みなさん新元号の令和にはもう慣れましたか?筆者のパソコンはまだ「れいわ」を一発変換してくれません(笑)。

過ぎゆく平成をそれぞれにお過ごしになったと思います。筆者は先月末、上皇陛下・上皇后陛下の肖像画を拝見しに皇居内の「三の丸尚三館」に行きました。

そこには、上皇后陛下が育てていた蚕で織った絹なども展示されていました。そのご様子は、みなさんもよくニュースで見ることがあると思います。

驚いたことに、実はその絹を生んだ蚕の品種は日本古来の在来で、なんと奈良時代から宮中で育てられてきたというのです。

その名も「小石丸」・・・!!
可愛い・・・!
なんだか小さな童のようではないですか。

これは残念ながら小石丸ではありませんがカイコガの一種です

正倉院で保存されていた絹織物(古代裂)の復元に、その小石丸の絹が必要不可欠だったとのこと。展示室は上皇・上皇后陛下の肖像画に視線が集まっていましたが、私は正倉院に収められる宝物に釘付けに。小石丸が育てられていなければこのお宝を目にすることが無かったのだと思うと、感動しました。

しかしそんなお役だちの小石丸も、実は廃棄寸前だったことがあるのです。

そもそも小石丸って?

小石丸は、きめ細かくけば立ちが少ない上質の糸を生み出しますが、繭から取れる糸は一般的な蚕の半分以下で産卵数も少なく病気に弱いため、とても飼育が難しいそうです。

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