見城徹がヤバい:ロマン優光連載135 (1/7ページ)

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見城徹がヤバい:ロマン優光連載135

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第135回 見城徹がヤバい

 最近、幻冬舎社長・見城徹さんのツイートが熱い!
 映画『空母いぶき』に総理大臣役で出演する佐藤浩市さんのインタビューに対して百田さんとの仲良しコンビで、本文を本当に読んだのか疑わしい、読解力に疑問をささやかれるような批判的なツイートをしたのも記憶に新しいも何も数日前のこと。佐藤さんのインタビュー全文を読んでみると、メンタルが弱かった首相が立派な首相に成長するというように演じたというふうに読めるわけで、左翼やリベラルだと自称している変な人が「これは安倍総理を立派な首相に見せようとしている。佐藤浩市は体制に身を売った」と難癖をつける方がまだわかる感じですよね。だいたい、安倍さんは病気であって、佐藤さんの演技プランはメンタルが弱くてお腹を壊しがちな人で、全然違います。安倍さんのことだと思う方が失礼なのでは。
 そもそも、佐藤さんは父権的、強権的な人物像に抵抗があったということだと思われ、反政権とかいう話とは少し違うのではないでしょうか。最初に騒ぎだした産経の方は何がしたかったんでしょうね。あの人が言い出さなければ安倍さんと関係付けられたりとかなかったのに。「反体制とか言ってて気に食わない生意気な役者を難癖つけて懲らしめてやる」とかいう動機であんなことをする人がいるとは信じたくはないですし。ああいう読解力で仕事に差し障りがないのか心配になります。
 百田さんが佐藤さんを三流役者だと、いつものように派手にキメて、「佐藤浩市が三流だったら、誰が一流なの……。」と人々に疑問をいだかせる一方、見城さんはあくまで佐藤さんの俳優としての実力は認めるスタンスで、その気配りに感心しちゃいますね。如才のなさにさすがは社長って感じです。

 まあ、見城さんも百田さんも「事実かどうかはどうでもいいけど、こいつを安倍さんの敵ということで叩いとけば、安倍さんにもっと気に入られるぞ!」みたいなさもしいことを考えてやったということは名士であるお二人においてはよもやないでしょう。かわぐちかいじさんの原作を愛するあまり、原作レイプ許さないと心の狭いオタクみたいに暴れてしまったのかもしれません。

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