えっ、まさか生きていたの?決死の「死んだふり」でまんまとライオンから逃れたリカオン (1/2ページ)
アフリカのサバンナといえば、百獣の王ライオンがしろしめす野生の王国である。弱肉強食の野生の世界では、毎日が食うか食われるか。今日のハンターが明日の獲物になっても、ちっともおかしくない世界なのだ。
そんなサバンナでプレデターの一員であるリカオンが、ライオンに襲われるという事件があった。これだけならサバンナの日常なんだけど、それを「事件」たらしめたのはリカオンの驚くべき行動だったんだ。
Wild Dog Plays Dead To Escape Lion
事件はジンバブエのワンゲ国立公園で起こった。サファリツアーの参加者たちが見守る中、狩りを終えてくつろいでいたリカオンの群れが、今度はライオンに襲われたのだ。
ライオンの素早い攻撃に、1匹のリカオンが捕らえられてしまった。ぐったりとして動かないリカオン。もはやその命は尽きたかに見える。
リカオンをくわえて歩き回るライオン。リカオンはピクリとも動かない。
このままライオンの餌食になってしまうのか。
と、ツアーの誰もが思ったその時、もう1匹のリカオンがライオンの前を駆け抜けた。