大鶴義丹「新宿で女を口説くとき、求人募集のトラックは気にならない」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔前編〕 (1/3ページ)
今週の「あなたに会いたい」は、俳優の大鶴義丹さんです! 大鶴さんのご登場は実は1年ぶり。そのときに、一見強面(?)の大鶴さんの意外とお茶目で、気さくな人柄を知れて、またお会いしたとい思っていました。6月には“伝説の舞台”に挑まれるということなので、今回は稽古場にお邪魔させていただきました!
ゆま「すごい……舞台の稽古場にお邪魔するということで、都内の某所に来ているんですが、こんな住宅街のマンションの地下にお稽古場があるなんて。外観からはまったく分かりませんね。秘密基地みたい」
大鶴「怖いでしょ。夜になると幽霊も出るらしいよ。見える人には見えるって」
ゆま「ひぃ!」
大鶴「冗談ですよ(笑)。ここはマンションの土台部分の空間を使って、稽古場に改造してあるんです。今回、僕が参加する劇団『新宿梁山泊』の稽古場ですね」
ゆま「めちゃくちゃ厳しいと有名な劇団ですね……」
大鶴「そう。今、日本で一番厳しい劇団じゃないかな」
ゆま「ふへえ~。その新宿梁山泊さんが、6月15日から新宿の花園神社で“テント芝居”をされると」
大鶴「はい。今回は唐十郎原作の『蛇姫様 わが心の奈蛇』をやります」
ゆま「唐十郎さんといえば、大鶴さんのお父さんです」
大鶴「ええ。その縁もあって、僕も参加させてもらっています」
ゆま「あのぉ、これはどういうお話なんでしょう?」
大鶴「話としてはけっこう、オドロオドロしい内容でね。簡単にあらすじを説明すると、朝鮮戦争が終わる頃、米軍の死体を九州まで運ぶ死体運搬船に紛れ込んだ女が産み落とした私生児が“あけび”という女の子で、体に蛇のウロコのような痣がついているんです」
ゆま「確かにオドロオドロしい雰囲気がします……」
大鶴「その彼女が自らの出自と痣を消す方法、そして真の愛情を求めて旅をするんですが、その過程でさまざまな事実を知っていくんだね。