#へんてこアート入門『女・おんな・オンナ~浮世絵にみる女のくらし』編 (2/4ページ)
渓斎英泉 《時世美女競 東都芸子》 1825年頃 足立区立郷土博物館 5/3-26展示
歌川国貞(初代) 《洗濯する婦人》1811-44年頃 足立区立郷土博物館 5/3-26展示
清水さん また、今回は「春画」も展示しています。当時、春画は「地下出版」ではありましたが、江戸時代の人々にとって性は「もっとおおらかなもので楽しむもの」であり、「暮らしの一部」でした。そうしたことを、実際の作品をご覧いただきながら、感じてもらえるとうれしいです。
貴重な肉筆の浮世絵が楽しめる――おすすめの展示を教えてください。
清水さん おすすめは『新板娘庭訓出世双六(しんぱんむすめていきんしゅっせすごろく)』です。当時の女性のさまざまな職業や身分が描かれているすごろくです。遊び方も楽しく、上がりは「万福長者極楽隠居」。「幸せな老後」が待っているということです。
渓斎英泉《新板娘庭訓出世双六》19世紀 東京都江戸東京博物館
――今回の企画展をより楽しむには、事前にどんな準備をしておくといいでしょうか。
清水さん 特に準備は必要なく、現代の私たちの暮らしと比較しながら気軽にご覧いただければいいと思います。