天才テリー伊藤対談「目黒祐樹」(3)実は兄貴の喪失感は意外となくて… (2/2ページ)

アサ芸プラス

テリー 亡くなる1年ぐらい前に松方さんと偶然会ったことがあって、ちょっと立ち話したんですが、その時もすごく元気でしたからね。釣りばっかりやっていて、顔も真っ黒で。

目黒 あぁ、僕もメイクさんによく言われていたんですよ。「祐ちゃん、お兄ちゃんね、時代劇で白塗りしたくても、あんなに肌が黒光りしていたら化粧が乗らないのよ。誰も言えないから、祐ちゃんから注意してあげて」って。

テリー そんなこと言っても、松方さんは聞かないですよね。

目黒 ええ、いくら言ったって「俺はこれでいいんだ!」の一点張りで。

テリー もう頑固だから。お見舞いには、けっこう行かれたんですか。

目黒 いや、あんまり行けなかったんです。僕が頻繁に行くと病院がバレちゃいますから、時々電話をしていつ行ったらいいかを確認して、タイミングを見計らって、みたいな感じだったものですから。最初は話もしていましたけど、だんだんしゃべれなくなって。

テリー ああいう人がいなくなると、寂しくなりますよね。

目黒 よく「喪失感があるでしょう」と聞かれるんですが、実はそうでもないんです。だって兄弟といっても、大人になってからはそれぞれの都合もあるし、何かの節目にしか会わなくなるじゃないですか。今はただ、その間隔が長く空いているだけ、みたいな気分なんですよ。

テリー ああ、なるほど。

目黒 今でも電話をかけたら「なんだよ?」って、兄貴が出てくれそうな気がするんです。もうあれから2年以上たっているって頭ではわかっていても‥‥なんなんでしょうね、この感覚は。

「天才テリー伊藤対談「目黒祐樹」(3)実は兄貴の喪失感は意外となくて…」のページです。デイリーニュースオンラインは、目黒祐樹週刊アサヒ芸能 2019年 5/30号松方弘樹子役テリー伊藤エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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