スマホを使って商品やサービスに関する〝口コミ〟を投稿するだけで小遣い稼ぎができるのをご存じか。
　
　口コミを募っているのは、主に「利用者の声」として自社サイト上に掲載したい企業。業種は旅行会社や医療機関、住宅メーカー、英会話教室、保険代理店と多岐にわたり、ネット上では常に多数の口コミ募集が行われている。
　
　現実味のある体験談を必要としているため、専業ライターの文章ではなく一般の利用者による率直な口コミが重宝されているのが特徴だ。ありのままの感想を書くだけで副業になる「口コミ投稿」だが、どのようにして実践できるのか。
　
　最も簡単なのが「口コミ投稿サイト」に登録して回答していく方法だ。大手口コミライティングサイト「REPO（ルポ）」では、メールアドレス、ニックネーム、居住エリア等を入力することで基本的な登録が完了。
　
　これで募集中の案件を確認することが可能となり、募集ページ内のフォームから口コミが投稿できる。同サイトのメリットは、常時数百件の事案が掲示されているため、自分に合った募集を見つけやすいこと。
　
　しかしながら報酬額は「古銭買取サービスに関する口コミ」が「400文字50円」に設定されているなど、手軽な分、高い単価は望めない。一方で同サイトに掲載されている「月間収益ランキング」を見ると、上位2人が「10万円超え」を果たしているではないか。
　
　膨大な量をこなし、毎月コンスタントに数万円を稼ぐ利用者も相当数いることがわかるが、口コミ投稿歴5年の40代自営業者は、
　
「ストレスなく、ヒマな時間に投稿するだけなら月8000円が妥当なラインでは…」と、その実情を指摘する。続けて、より高収入を目指す投稿初心者にこんなアドバイス。

「口コミで月に1万円以上稼ぎたいのなら『口コミ投稿サイト』ではなく、より大規模な『クラウドワークス』を使ったほうがワリがいい」

　クラウドワークスとは、ネット上で「仕事を探している側」と「発注したい側」を結びつけるクラウドソーシングサイトの一つだ。

「クラウドワークスだと、口コミ投稿サイトには絶対出てこない、単価の高い募集をよく見かけるんです」（同前）

　高収入をもたらす案件の一つが「ガンの手術を受けた体験談」という。

「大病に関する口コミは、1000文字5000円程度の高単価で募集されることも多く、実際に経験された人にとっては狙い目です。また『精力剤の口コミ』や『バレないカツラの選び方』といった、他人に言いにくい話ほど高単価が提示される傾向にありますね」（同前）

　恥を忍ぶほど儲かる副業なのであった。

（もとおり・ひろゆき）