野村克也がID野球総仕上げ「東大総監督」就任へ (2/3ページ)

週刊実話

その後、高校社会科の教員資格を取得し、池田高校監督に赴任、片田舎の公立高を高校球史に残る人気と実力を持つチームに作り上げた。

 研修の会見では「あんなうらやましいことはない。『蔦さん2世』になりたいと常々、思っていた。やっぱ甲子園、行きたいよね」と話し、高校野球監督への熱い思いを吐露した野村氏。

 「そうは言っても実現は難しい。ノムさんは83歳。脳裏には母校・峰山高校(京都)の監督があるのでしょうが、炎天下のグラウンドでノックバットを握るのは不可能。レベル的にもすぐに甲子園出場というのは現実的ではない。その点、春と秋のリーグ戦がメーンの大学野球なら可能。分業が進み、優秀なコーチもいる。そこで狙いを定めたのが、日本一の頭脳が集まる東大野球部。門外不出の『野村ノート』をレクチャーし、ID野球を注入すれば、ミーティングだけで大きくバージョンアップさせることができると考えているようだ」(スポーツ紙デスク)

 野村氏は東大野球部について聞かれると、「東大監督は夢のまた夢。頭がよくないと…」と謙遜しつつも、「弱いチームを強くするのが好き。ダメでもともと、勝てば評価が高まる。できたら監督冥利に尽きる」と本音も隠さない。

 一方の東大野球部も、野村氏を総監督に迎える環境を整えている。野村氏がアマ面談を受ける前日の6月4日には、ヤクルトの元エースで野村氏のヤクルト監督時代に二軍投手コーチを務めた松岡弘氏(71)が投手コーチに就任することを発表している。

 「実質的な野村イズムの注入は松岡氏が行い、ベンチの指揮は土佐高(高知県)から東大工学部に進み、主将として活躍した浜田一志監督(54)がこれまで通り続ける。野村氏はかつてヤンキースのジョー・トーリ監督をベンチで支えたドン・ジマー氏のような存在を見据えているのではないか。ノムさんがベンチにいるだけで相手チームは何をしてくるか疑心暗鬼になるはず」(同)

 東大野球部は2013年1月、巨人OBの桑田真澄氏を特別コーチとして起用したが、同年7月にプロ野球経験者が学生野球の指導者になるための新制度ができ、研修を受けて資格を回復する必要が生じた。既に特別コーチに就任していた桑田氏には1年間が猶予されたが、多忙な事情から煩雑な研修受講を断念。

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