巨人のメンツが丸つぶれ? 侍ジャパンの“新プラン”に波紋 (1/2ページ)

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巨人のメンツが丸つぶれ? 侍ジャパンの“新プラン”に波紋

 伝統球団のメンツを潰したことにならないか…。

 6月18日、セパ交流戦・巨人対オリックスの試合前、野球・日本代表、侍ジャパンの稲葉篤紀監督がグラウンドに現れ、両球団にあいさつした。その際、出たのが巨人のショート・坂本勇人(29)の三塁手起用論である。

 「サードも含めて、いろいろ考えていかないといけない」

 今季の坂本は、打撃好調だ。打率、打点に加え、本塁打までリーグトップ争いを繰り広げている。主砲・岡本に代わって4番に入った試合もあり、強い存在感でチームをけん引してきた。

 稲葉監督は「ショートが基本的なライン」とも語っていたが、「三塁・坂本」案は伝統球団の4番を軽視したことにならないだろうか。

 「坂本は稲葉監督になってから、代表に招集されていません。今年3月、メキシコとの強化試合が行われた際、サードを守ったのはヤクルトの村上と阪神の大山です」(球界関係者)

 三塁手に関しては、12球団全体が過渡期にあるもかもしれない。目下、売り出し中のヤクルト・村上宗孝(19)には一発の魅力がある。しかし、失策数は12球団ワースト。ヤクルト小川監督は「守備には目をつむってでも」の思いで、打撃優先で育てている。

 対照的にショートは坂本以外にも、埼玉西武・源田、広島・田中、ソフトバンク・今宮らもいて、ここに打撃絶好調の坂本を入れて競争させるのは、むしろ、戦力ダウンになるかもしれない。他ポジションが守れるのなら、彼を併用することも考えるべきなのかもしれない。

 とはいえ、侍ジャパンの三塁にふさわしい選手はほかにもいる。阪神の正三塁手・大山悠輔(24)、巨人・岡本和真(22)がそうだ。岡本は一塁手としての出場も多いが、2人は4番だ。2人の4番バッターを坂本と競わせるのは、伝統球団に対し、いささか配慮に欠いていたようにも思えるのだが…。

 前出の球界関係者がこう続ける。

 「稲葉監督が坂本の三塁手起用を示唆したのは、東京五輪を意識してのもの。一方で清宮(幸太郎=20)の招集も諦めていませんよ」

 一塁手、指名打者の清宮が加われば、三塁から弾き出される大山、岡本はスタメン出場もかなわないかもしれない。

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