腸内細菌が薬を食べてしまう。薬効成分が腸内細菌により台無しにされることがあるという研究結果(米研究) (1/5ページ)

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腸内細菌が薬を食べてしまう。薬効成分が腸内細菌により台無しにされることがあるという研究結果(米研究)
腸内細菌が薬を食べてしまう。薬効成分が腸内細菌により台無しにされることがあるという研究結果(米研究)

Pattrayut/iStock

 治療や症状を止める時に使用される薬は、注射や点滴、皮膚に塗ったりと様々な使用法があるが、もっとも一般的なのは口から飲む方法だろう。

 口から入れた薬は胃を通過し腸に入る。だがそこで問題が生じるようだ。

 アメリカ・ハーバード大学の研究によると、腸内細菌がはせっかく飲んだ薬を食べてしまい、その効果を台無しにしてしまうことがあるそうだ。

 近年、腸内細菌は人が健康を維持する上で決定的に重要な役割を担っていることがわかってきている。

 あなたが大好物のお料理をぺろりと平らげた後、消化器官に流れ込んできた食材を分解し、体が必要とする栄養素に変える役割は、お腹の中に潜んでいる数兆という細菌が担っている。

 それだけでなく、腸内細菌は感情や気分にも影響を与えるほどで、文字通り人の心身の健康を支える大切な存在だ。

・腸の声を聞け。感情や気分、対人コミュニケーションまで腸が関与している可能性(米研究) : カラパイア


・腸内細菌は薬効成分にまで関与する

 だが、この驚くべき進化の賜物が、体の中に入ってきた薬に対しても影響を与えてしまうことがある。

 要するに、腸内細菌は体内に入ってきた薬を食べちゃうことがあり、薬がちっとも効かなくなってしまうばかりか、場合によっては健康に害を与えることすらあるということだ。
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