北朝鮮 金正恩委員長に幹部連が「面従腹背」崩壊シグナル (1/3ページ)

週刊実話

北朝鮮 金正恩委員長に幹部連が「面従腹背」崩壊シグナル

 北朝鮮は国連安保理決定による経済制裁によって、制裁強化前の2016年に比べて、貿易収入が約88%減少し、2700億円もの外貨を失った。この打撃は首都・平壌の朝鮮労働党の支配層や富裕層、さらには軍隊にまで及んでおり、北朝鮮は深刻な状況に陥っている。

 「世界食糧計画の報告によれば、北朝鮮は人口の4割に相当する1000万人以上が、深刻な食糧不足に直面しています。経済制裁が『兵糧攻め』のように利き、外貨不足で家畜の飼料、農業用の種子や肥料が入ってこないため、食糧が確保できていないのです」(北朝鮮ウオッチャー)

 現在の北朝鮮は1995〜1997年の100万人以上が餓死した『苦難の行軍』と呼ばれた時代の再来とされている。

 「平壌で6月3日から始まったマスゲーム『人民の国』(集団体操と芸術公演)が、10日から中断されるとメディアで報道されました。観覧した金正恩党委員長が、制作の不備を批判したことが中断理由だと報じられています。しかし、実際は地方からマスゲームに動員された児童や学生たちが、空腹で練習どころではないからです」(同)

 軍に入れば食えるというのも、今や昔の話だ。咸鏡北道・清津市に駐屯する高射銃部隊の女性兵士たちが、飢えに苦しんだ揚げ句、民家から食料品を盗み大問題になっているという。

 「北朝鮮軍は少子化によって、ただでさえ兵員数が減少しています。北朝鮮社会はいまだに男尊女卑社会で、軍内での女性の地位は低い。男性上官による性的虐待も横行している折りでもあり、盗みをして食いつなぐような軍に入れたくない、と親たちが兵役忌避行動に出ているのです」(同)

 もはや食糧不足が北朝鮮の国防力まで低下させる結果となり、軍当局も大慌てだという。

 問題はこれだけではない。北朝鮮当局は、昨年12月、生活困難者以外のすべての世帯に「朝鮮民族保険総会社」が運営する損害保険への加入を強制し始めた。

 「日本の町内会に似た人民班と呼ばれる会議では、保険の内容や保険金の支払いについては説明がなく、『愛国心で加入せよ』と、強要するのみ。

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