侍ジャパンのアンダースロー・牧田を巡る古巣西武の人間模様 (2/2ページ)

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 「渡辺GMは浅村を流出させた後、楽天からは人的補償を求めず、炭谷をFA補強した巨人からの選手補強を考えました。その巨人から引き抜いた内海哲也は、故障でいまだ登板ナシです。現場を預かる辻発彦監督(60)の胸中は複雑です」

 牧田に通達されたロースター漏れだが、平たく言えば、メジャーリーガーではなくなったことを意味する。メジャーリーガーで契約して、マイナーで調整している選手もいる。そのメジャー契約できる選手数にも上限があるため、パドレスはその人数枠から牧田を外して、3Aで奮闘していた左投手のローガン・アレンを加えた。そのアレンについて補足すると、昇格した19日にいきなり先発起用され、勝利投手にもなっている。

 今後、牧田に対して、他のメジャー球団が獲得の意思を示さなかった場合、牧田本人に今後の選択権が生じる。マイナー契約を受け入れるか、退団して自分の力で移籍先を探すか…。先発、中継ぎ、クローザーのどこでも投げられる牧田に興味を示す球団は西武、楽天以外にもあるはずだ。

 「牧田について、日本では『ロースターから外された』と報じられましたが、18年オフにメジャー契約を打ち切られており、今春のキャンプは招待選手扱い(テスト入団)でした。2Aでシーズンを迎え、日本時間の6月18日にメジャー昇格を果たし、ここでロースター入りしたんです。そして、翌日にまた外されました。今の牧田にメジャーに挑戦した時と同じ力があるのかどうか、見極める必要もあると思います」(特派記者)

 石井GMがまだコメントを出していないのはそのせいかもしれない。同GMの狙う本命は十亀か? 渡辺GMの前向きな発言に牧田は有り難いと思っているだろう。十亀はどう受け止めたのか。辻監督は十亀、牧田のことについて聞かれても、ダンマリを決め込んでいるそうだ。
(スポーツライター・飯山満)
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