箸置きと箸は古くからセットだと思ったら、普及したのは昭和時代からだった意外な事実! (1/2ページ)

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箸置きと箸は古くからセットだと思ったら、普及したのは昭和時代からだった意外な事実!

箸置き・・・今はテーブルを彩る華やかで手軽なアイテムとしてたくさんの種類が出回ってますね。さてこの箸置き、日本の食文化には欠かせない存在かと思いきや、実は一般に普及したのは昭和に入ってから!

個人的に少し衝撃だったのですが、確かによくみると浮世絵に描かれていない・・・箸置きの存在意義って何だろう?その歴史をたどってみました。

一足飛びにさかのぼりますが、箸置きの原型として「耳土器(みみかわらけ)」があります。

古代、神前に供え物をするために使用した箸置きで、餃子のように両端が持ち上がり箸を包み込むようになっています。この形状が耳に似ていることから「耳土器」と呼びました。主に素焼きで彩色はされていなかったようです。

耳土器(新潟県埋蔵文化財調査事業団)国立国会図書館蔵より

また、平安時代には「馬頭盤」という箸置き台も。こちらは天皇の正式な食膳や、宮廷の儀式や饗宴に使用されました。上から見ると馬の頭のような形をしているので、このように呼ばれます。

箸置きは宮中や祭事の際に使用されるにとどまるようになり、いわゆる現代の小さな箸置きが必要になってくるのは、テーマやちゃぶ台が登場する現代になってから。

そもそも日本には古来から大きな卓上で食材を並べて食すのでは無く、一人ずつ膳に載せて食すスタイルが確立していました。お膳自体が箸置きの役割を持ち、箸は膳の端に片側を載せて使用していました。

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