サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ウインテンダネスの変わり身に期待!」 (2/2ページ)
梅雨時だけに道悪のケースもありえるが、同馬に関してはまったく問題なく、晴雨にかかわらず大きく狙ってみたい。
大勢逆転があるとすれば、クレッシェンドラヴだろう。ここにきてひ弱さが影を潜め、たくましくなっているのがいい。ジリ脚のイメージも消え、しまいの脚がしっかりしてきた。
こちらも小回り福島コースは〈0 2 0 0〉と相性がよく、道悪の不安もない。
近親に愛オークス2着馬ハイホーク(BCターフなどGI3勝の名馬インザウイングスの母)がいて、父が底力のあるステイゴールド。この中間さらに良化しており、一発があって不思議はない。
中京のプロキオンSは、オールドベイリーが狙いだ。これまで16戦しているが、そのうち14戦が6ハロン戦(1200メートル)。今回の7ハロン戦(1400メートル)では距離が長いとみられているようで、評価は低い。
が、単にスピードを売り物にしている馬ではなく、自在に立ち回れるセンスのよさがある。しかも、左回りがスムーズで、この中京では1戦1勝。だからこその挑戦で、陣営の意欲のほどは買いだ。
そして状態もいい。前走の天王山Sは3カ月半ぶりの実戦で5着に敗れたが、勝ち馬との差はコンマ3秒。一度使われたことで大幅良化。この中間は馬体に張りが出て、実にいい雰囲気だ。1週前の追い切りもパワフルで、追ってからの反応は鋭かった。まずは持てる力を存分に発揮できる仕上がりとみていい。
典型的な北米血統で、父は8ハロン(1600メートル)と9ハロン(1800メートル)のGI勝ち馬で、母の父はGIIIの7ハロン戦で2勝。そして、祖母の父も8ハロンと9ハロンのGI2勝馬だ。
血の配合から見れば今回の7ハロン戦は、まさにピッタリ。一発があっていい。