ゲスの極み!鬼畜の所業!平貞盛が自分の孫を殺そうとした理由がエゴすぎる【中編】 (1/4ページ)
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ゲスの極み!鬼畜の所業!平貞盛が自分の孫を殺そうとした理由がエゴすぎる【上編】丹波の国司・平貞盛(たいらの さだもり)は不治の病を患い、その特効薬として胎児の肝臓である「児干(じかん)」を求めます。
息子・左衛門尉(さゑもんのじょう)の妻が妊娠していると聞いた貞盛は、さっそく妻子の命を差し出すよう、家来の判官代(ほうがんだい)とグルになって脅迫するのでした。
どうにか妻子を助けたい左衛門尉が医師に助けを求めたところ、医師は「年寄りのエゴで未来ある若い命を失うのは忍びない」と、貞盛に対して一策を講じるのでした。
罪なき女性を無惨に殺し、その腹の子を……「……何と!?」
「堪忍なぁ、あんまり血筋が近い者ン同士の生き肝やと効かへんのや。それと……医者がこう言うのも何やけど……あんさん、もう『お迎え』もそう遠ぉないんやし、この期に及んであんまり殺生すんのも……」
「やかましい!何が何でも赤子の生き肝を手に入れるゆえ、そなたは黙って薬を処方すればよいのじゃ!」
もはや聞く耳を持たぬ貞盛のこと、これ以上の諫言は医師の命にも関わります。
「……さよか。ほんならもう一つ。