「血圧」を適正化させる“酒”と“つまみ”(2)日本酒が血管を若返らせる (1/2ページ)

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血圧
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 では血圧を急変動させないためには、具体的にどんな種類の酒を選ぶべきか。秋津医師は語る。

「先にも触れたように、酒を飲めばいったんは血圧が下がります。でもこれは一過性のこと。長期にわたって飲み続ければ、やはり動脈硬化は避けられません。飲むのなら、動脈硬化を予防するポリフェノールが多く含まれる赤ワインなどを選ぶほうがいい」

 1992年、フランスのセルジュ・ルノー博士が、大量に脂肪食を摂取しているにもかかわらず、フランスでは心臓病やガンによる死亡率が他国に比べて低い理由は、国民が多飲する赤ワインの中に含まれるポリフェノールに抗酸化作用と血液凝固抑制作用にあることを発表。赤ワインは一躍注目されることになった。

「赤ワインを飲んだからといって動脈硬化が治るわけではありませんが、赤ワインは酒の中でも動脈硬化を抑える成分が多い。あとはアミノ酸を含んだ日本酒。これも同様に動脈硬化予防作用が期待できるので、飲むのなら蒸留酒よりも醸造酒のほうがお勧めです」(秋津医師)

 滝澤医師も「アミノ酸をたっぷり含んだ『天之美禄』である日本酒が一番」と断言する。

「日本酒を飲むと、他の酒類を飲んだ時より長時間体温が2度ほど高い状態が続き、皮膚表面の血液循環がよくなる。頬がほんのり染まってくるのは、末梢神経が広がり毛細血管の働きが活性化するからです。また日本酒には15%程度のアルコールとアミノ酸、糖分、ビタミンなど120種類以上の栄養物質が含まれていますが、中でも3大栄養素のひとつであるアミノ酸には血管を拡張させる作用が。アミノ酸が2〜10個程度つながったペプチドは血圧を降下させる作用があります」

 人間は血液により脳細胞や心筋へ栄養物を供給しているが、年を取ると血液の溶解作用が弱まり、血小板が凝集することで血栓ができる。結果、血液の輸送を阻害してしまうのだ。

 日本酒には血栓を溶解する酵素であるポリフェノールやウロキナーゼ、プラスミノーゲンなどが含まれているので、血液をサラサラにしてくれて血圧の急変動も防ぐ。だから、動脈硬化の防止に効果的なのだという。

「動脈硬化を引き起こす大きな要因のひとつが、動脈内壁に沈着した悪玉コレステロールの酸化です。

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