熱闘!令和甲子園「白河の関所越え」なるか? それとも古豪復活か

週刊実話

 酷暑の中、令和最初の甲子園は連日大熱戦で盛り上がっている。

 “令和の怪物”こと大船渡高の投手・佐々木朗希が岩手県大会決勝に登板せず敗退。前年大会やセンバツで名を馳せた好投手も地区予選で消えた。

 甲子園に帰って来たのは、プロ注目の星稜(石川)投手・奥川恭伸だけだ。

 スポーツライターの美山和也氏が言う。
「センバツ優勝校の東邦(愛知)、昨秋の神宮大会覇者の札幌大谷、連覇を狙った大阪桐蔭がいない一方、15年ぶりの出場となる広島商、春夏連続出場となる高松商などの伝統校が出場します。代表49校のうち、公立は14。昨夏の金足農(秋田)のような公立旋風が再現される可能性もある中、不気味なのは富島です。今春のセンバツで初の甲子園を経験し、宮崎大会を破竹の勢いで勝ち上がりました。1番を打つ松浦佑星はプロ注目の大型内野手です」

 その新興勢力・富島をセンバツでキリキリ舞いさせたのが星稜・奥川で、星稜はこの夏、「絶対に頂点を獲る」という思いが強い。
「星稜は昨夏、2年生中心のチームでした。その2年生が最上級生となって迎えた秋の神宮大会、センバツで優勝候補と目されながら敗れていますから」(美山氏)

 さらに要注目なのが広島商と花巻東(岩手)である。

 広島商の主砲・真鍋駿内野手は大会屈指のスラッガーで、1番・天井一輝も身体能力が高く走攻守すべてが一級品。エース級の投手2人もいて、今夏の広島商には連戦を戦い抜く力がある。

 花巻東も、投打ともに選手層が厚い。佐々木の陰に隠れたが、右腕・西舘勇陽、故障から復帰した左腕・中森至は、ともにプロ注目だ。左腕といえば、米子東(鳥取)の森下祐樹も直球勝負を挑める豪腕が見もの。

 花巻東が「白河の関所越え」を果たすか、星稜のリベンジか、それとも昭和の雄・広島商がカープの仇を取るのか――佐々木不在でも、やっぱり甲子園から目が離せない。この酷暑の中、選手はもちろん応援席の人たちも熱中症対策は十分にしていただきたい。

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