医療ミスが生んだ悲劇 赤ちゃんの男性器が一部切断される「母親の責任」の声も? (1/3ページ)

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医療ミスが生んだ悲劇 赤ちゃんの男性器が一部切断される「母親の責任」の声も?

 身体にメスを入れる手術には、リスクがつきものだ。病院選びを慎重に行わないと、後悔しても決して消えない傷痕を一生涯背負うことになる。

 海外ニュースサイト『Mirror』は8月19日、カナダ在住の女性が同国内のクリニックを医療行為のミスで訴えたと報じた。昨年11月、当時わずか生後9日であった女性の息子が、クリニックの研修医が執刀した男性器の包皮の一部を切除する割礼手術の失敗により、性器の先端を一部切断されてしまったそうだ。

 当時、待合室にいた母親は、手術の時間があまりに長いこと、そして手術室から聞こえる息子の泣き声が尋常ではないことから異変を感じ取ったという。術後、手術室から出てきた医師が母親に謝罪し、「研修医が行った手術でミスが生じたので、救急車を呼ぶ必要がある」と告げたそうだ。息子はすぐに別の病院に搬送されて専門医に診てもらったというが、「患者があまりに小さすぎるため再縫合の手術はできない」と手術を断られてしまったという。

 同記事の取材に対し、母親は「息子が研修医の練習台にされたと思うと悔しくて涙が止まらなかった」と語っている。性器の一部を切断されたものの、息子の生殖機能には問題はないそうだ。しかし外見を損なっており、母親曰く「通常の形には見えず、将来、息子の自尊心に影響が出ないか心配している」とのことだ。母親は切断された息子の性器の一部分を冷蔵庫に入れて保管しているという。将来、息子が自分の体に疑問を感じた時に説明をするためだそうだ。

 日本ではあまりなじみのない割礼の文化だが、宗教上の包茎手術と言い換えればイメージしやすいだろう。東京女子医科大学総合病院の泌尿器科公式サイトによると、イスラム教やユダヤ教では宗教上の信条から新生児期に割礼を行うそうだ。宗教上の理由以外でも、風習や習慣として新生児期に包茎手術を受けさせることもあるという。実際にアメリカでは宗教とは関係なく、社会的な風習で新生児期に70%の男児が包皮を切除する手術を受けているそうだ。また、息子が包茎であることを心配する両親が、息子の幼児期に手術を受けさせる例もあるようだ。しかし、包茎は成長とともに自然に治っていくことも多く、そもそも手術の必要性について疑問を投げかける医師も多いという。

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