この資格でナンボ稼げる?(33)「インバウンド実務主任者認定試験」でおもてなし

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インバウンドイメージ
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 東京オリンピック開幕まであと1年を切りました。今まで以上にたくさんの外国人観光客が見込めるとあって、大きなビジネスチャンスと捉える人は多いのではないでしょうか。

 そこで、今回ご紹介するのは「インバウンド実務主任者認定試験」。訪日外国人への接客対応や国ごとの文化や習慣の特徴、日本政府の観光政策など、幅広いインバウンドビジネスの知識が学べる試験です。

 それでは実際に例題を見てみましょう。

〈問1〉今年7月に日本政府観光局が発表した国別の訪日外国人客数(2019年1〜6月、推計値)では、「1位中国、2位韓国、3位台湾」でしたが、4位は①米国、②豪州、③香港、④タイのうちどれ?

〈問2〉「コップやお皿が割れると縁起がいい」という言い伝えがあるため、飲食店などで店員が割ってしまった際、客は拍手するのがマナーと言われる国は、①ブラジル、②ベトナム、③フランス、④メキシコのうちどれ?

 実際の問題はマークシート方式で出題されます。受験料は1万円で、例題の答えは、〈問1〉が②、〈問2〉が③となっています。

 試験範囲は観光関連の統計資料から法律、歴史、文化など多岐にわたりますが、公式の参考書や問題集をしっかり読み込んでおけば合格できるはずです。

 2018年、訪日外国人客数は約3119万人、旅行消費額は約4兆5189億円となっており、年々増加傾向にあります。彼らをもてなす立場にあるホテル業や飲食業に就く人は、この試験に合格することで大きなメリットが得られるでしょう。

 また、近年のトレンドは爆買いに代表される「モノ」の消費から「コト」の消費に移行し、座禅や忍術などの体験型コンテンツが人気のようですね。もしかすると、今後は心霊スポット巡り、昆虫採集、あるいは私のように資格・検定受験(さすがにこれはないでしょうが‥‥笑)などのツアーも、人気に火がつくかもしれません。

 外国人観光客を迎え入れるにあたっては、文化の違いを学ぶことが大切です。前述の例題でも触れたように、もし飲食店で働いている人がコップを割ってしまった時、いきなり外国人に拍手されたら「人の不幸を喜びやがって‥‥」とムッとするかもしれません。その国の文化を知らないばかりに、不要な争いやトラブルに発展してしまう可能性もあります。

 サービス業に従事していなくても、街で外国人観光客と接する機会は今後グンと増えるはず。おもてなしの精神を再確認するうえでも注目の資格と言えるでしょう。

(すずき・ひであき)

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