タイヤワックスは劣化の原因?何を選んだらいいの? (1/3ページ)
日本人は洗車好きが多いといわれますが、休日の洗車場はどこも混んでいますよね。洗車のついでにタイヤもピカピカにしようと、タイヤワックスを使う人がいるかもしれません。ただ、タイヤはぴかぴかになりますが、その反面、危険性があるといわれているので解説します。
■タイヤメーカーはタイヤワックスを推奨していないの?出典:pixabay
タイヤワックスを塗れば、輝くのは当たり前だといえば当たり前です。 更に汚れも落としてくれたり、有害だといわれている紫外線やオゾンからタイヤを守ってくれる効果があったりするものまで発売されており、効果だけを考えれば良い事ばかりのような感じがします。
しかし、驚くことに、多くのタイヤメーカーはタイヤワックスを推進していないのです。 タイヤメーカーが使わないほうがいいといっているのだから、使わないという人も多く、それはそれで間違った選択肢ではありません。
■石油系溶剤や界面活性剤がタイヤに優しくない自動車本体をいくらピカピカにしてもタイヤだけがくすんでいては、しっくりこないと思っている人もいるかもしれませんので、なぜ使ってはいけないのかを解説します。
多くの油性タイヤワックスの中に石油系溶剤という成分が入っていることはご存じでしょうか? あまり聞き慣れない成分ですが、身近にあるものだとベンジンの成分だったり、ドライクリーニングで汚れを落とすための成分だったりします。
この成分を使うと上手く定着するので使われています。しかしこの成分によって、タイヤにもともとある劣化防止剤が染みだしてしまい、劣化が促進されるといわれています。 このようなことを考えるとやはり、使ってはだめなのではないか?と考える人は大半です。
一方、これまで解説してきたのは油性のお話で、水性も発売されているので解説します。 水性の多くに、石油系溶剤の代わりに界面活性剤という成分が入っています。 この成分が入っている身近なものは、食器用洗剤や洗濯用洗剤となります。
ご存じの通り、この成分は、あまり長い期間定着することはないです。