観客もだまされる! コンゲーム映画の傑作5選 (1/3ページ)
映画には「コンゲーム」というジャンルがあります。簡単にいえば、用意周到なワナを仕掛けて、作中の人物だけではなく同時に観客をも驚かせてみせるという映画です。どんでん返しがあることが多く、痛快な印象を与える作品がそろっています。
今回はこのコンゲーム映画をご紹介します。
『インサイド・マン』(2006年)マンハッタン信託銀行に4人組の強盗が押し込み、従業員と客を人質にして立てこもります。すぐにニューヨーク市警が駆け付けるのですが、犯人たちの様子に不信感を抱きます。なぜか余裕のある態度なのです。
この事件が起こったことで銀行の頭取は激しく動揺し、すご腕の女性弁護士を雇い現場に送り込みます。実は銀行には頭取にとって重要な秘密が隠されていたのです。この裏事情もあって事件は混迷を深めます。銀行の周囲はすっかり包囲されており、強盗団が逃げられるわけはないのですが……というストーリー。
犯人たちの用意周到、練りに練った計画にうならされる痛快作です。才人スパイク・リー監督の演出手腕がさえ渡っており、本作のラストに「そうだったのか!」と驚かない人はいないでしょう。
コンゲームものの面白さを十二分に味わえる一作です。
主人公ケニー・ウェルスは父の鉱山会社を継ぐのですが、全くうまくいかず会社は倒産寸前に。進退窮まったケニーは、山師マイケル・アコスタに会うためにインドネシアに向かいます。マイケルはかつて巨大な銅の鉱脈を見つけたことがあったのです。
今はすっかり業界から干されてしまったマイケルでしたが、「お前を信じるから金鉱を見つけてくれ。一発当てて世間を見返してやろう」というケニーの言葉に重い腰を上げます。二人は苦労の末に有望な金鉱を発見するが……というストーリー。