極度の干ばつで姿を現した約7,000年前のスペイン版ストーンヘンジ (1/2ページ)

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極度の干ばつで姿を現した約7,000年前のスペイン版ストーンヘンジ
極度の干ばつで姿を現した約7,000年前のスペイン版ストーンヘンジ


 もし、気候変動によるさまざまな損害の中でわずかでも希望の光があるとしたら、これまで知られていなかった考古学的遺跡や遺物を、わたしたちの目の前にさらしてくれることかもしれない。

 この夏、スペイン、エストレマドゥラ地方を襲ったひどい旱魃のせいで、バルデカニャスの貯水池が干上がってしまい、ずっと水の底に沈んでいたグアダルペラル・ドルメン(Dolmen de Guadalperal)という巨石群がその姿を現わした。

 これはスペインのストーンヘンジと言われている。

Spanish Stonehenge Uncovered: Granite Monoliths Engraved with Serpents

・その全貌をあらわにした7000年前の巨石群

 この巨石群「グアダルペラル・ドルメン」は約7000年前のものだが、1963年頃、近代化を進めたフランコ政権がここに貯水池を建設したときを最後に、丸ごと水の底に沈んだ。

 現在、カセレスの近くに住む住人たちは、古代の遺跡がよみがえったシュールな光景を目の当たりにして興奮している。

 貯水池の近くに住み、スペイン文化協会の会長を務めるアンヘロ・カスターニョは語る。「わたしたちは、湖の底に宝が隠されているという伝説を聞いて育ちました。今、その宝をついにこの目で見ることができたのです」

 高さ1.82メートルほどのずんぐりした巨石がおよそ100柱、ストーンヘンジのように楕円形に並んでいて、その間を太陽光が差し込むようになっている。さまざまな痕跡から、ここの石はストーンヘンジよりも2000年古いという。
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