わさびとアボカドを間違えた女性が「たこつぼ型心筋症」に 「チリやガーリックでも?」と不安の声も (1/3ページ)

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わさびとアボカドを間違えた女性が「たこつぼ型心筋症」に 「チリやガーリックでも?」と不安の声も

 和食ブームの高まりで、海外でも寿司や刺身とともにわさびを食べる人が増えているが、わさびを食べて入院した女性が海外にいたようだ。

 海外ニュースサイト『7news』は、わさびを食べた女性が、心臓の収縮機能に障害が起こる「たこつぼ型心筋症」を発症したと9月26日に報じた。イスラエル・ソロカ大学医療センターの医師が報告した症例が、9月初旬、イギリス医師会雑誌の症例報告専門サイト『BMJ Case Report』に掲載されたと、同記事は伝えている。

 症例報告によると、イスラエルで結婚式に出席した60歳の女性は食事の際、わさびをディップ用のアボカドと勘違いし、スプーンで山盛り1杯すくって食べてしまったという。その途端、女性は胸を締め付けられるような痛みや圧迫感に襲われ、症状は数時間続いたそうだ。

 翌日になってもまだ胸の不快感や倦怠感もあり、女性は救急外来を受診。心電図検査など複数の検査を受けた結果、「たこつぼ型心筋症」と診断されたという。4日間入院し、女性の心臓は正常な状態に戻ったそうだ。

 ユニークな病名が付いた「たこつぼ型心筋症」は保健医療学学会の公式サイトによると、心臓から全身に血液を送り出すポンプの役割を果たす左心室の異常収縮により、一部分だけが過収縮する心疾患だという。収縮異常を起こした左心室の形がたこつぼ漁で使われる、たこつぼの形に似ていることから命名。1990年代に日本で発見され世界に伝えられた病気で、海外でも“takotsubo”と呼ばれているそうだ。

 たこつぼ型心筋症を発症する原因は不明だが、主な誘因の一つが、配偶者や肉親の死や、離婚などによる精神的ストレスとされることから、海外ではこの病気を「ブロークンハート症候群(傷心症候群)」とも呼ぶそうだ。また、骨折や尿路結石に伴う激痛など身体的ストレスも主な誘因の一つとされる。今回、症例報告した医師によると、わさびのようなスパイシーな食べ物を誘因とする発症例が報告されるのは、世界で初めてだという。

 このニュースが世界に広がると、ネットでは「自分もつい最近、わさびとアボカドディップを間違えて食べた。少量だったけど、飛び上がるほど舌がヒリヒリして大騒ぎした。

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