3ヶ月ものサバイバル生活!江戸時代のみかん商人・長右衛門の小笠原漂流記【二】 (1/4ページ)
前回のあらすじ
紀州のみかん商人・長右衛門(ちょうゑもん)は江戸にみかんを出荷するべく出航しますが、寛文十1670年1月6日、遠州灘で遭難・漂流してしまいます。
備蓄の食糧は底を尽き、積み荷のみかんと釣った魚を食べて命をつなぐ心細い日々……果たして長右衛門ら7名に、どんな運命が待ち受けているのでしょうか。
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3ヶ月ものサバイバル生活!江戸時代のみかん商人・長右衛門の小笠原漂流記【一】 絶海の果てに島を発見!歓喜の上陸……さて、漂流から約1か月半が経過した寛文十1670年2月20日。
「おい!みんな起きろ!島だ!島が見えたぞ!」
見張りに立っていた船頭の勘左衛門(かんざゑもん)が、声を限りに叫びました。
「おぉっ……!」