人は早く答えるよう急がされると、本心ではなく自分が良く思われるような答えを言ってしまう(米研究) (1/3ページ)

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人は早く答えるよう急がされると、本心ではなく自分が良く思われるような答えを言ってしまう(米研究)
人は早く答えるよう急がされると、本心ではなく自分が良く思われるような答えを言ってしまう(米研究)

Image by Gerd Altmann from Pixabay

 人は早く答えるように急かされると、本音よりも自分が良い人に見えるような回答をしてしまうのだそうだ。

 これまで学術的な研究では、「パッと答えてください」と回答者に要請したうえで質問をすることが非常に多かった。

 『Psychological Science』(10月11日付)に掲載された新しい研究によると、こうしたやり方は回答者に嘘をつかせる結果につながるのだそうだ。

 これまでに繰り返しなされてきた、質問に基づく研究の信憑性を揺るがす重大な結果である。
・「あまり考えずに直感で答えてください」が求められる理由

 心理学のテストが好きな人なら、「あまり考えず、直観で答えてください」という枕詞には見覚えがあるだろう。

 なぜ、こうしたテストではパッと答えるよう求められるのだろうか?

 アメリカ・カリフォルニア大学サンタバーバラ校のジョン・プロツコ氏によれば、それは私たちには直感に基づいた動物的思考と、もっと人間らしい理性的思考の2種類の思考があると考えられているからだそうだ。

 回答に時間をかけさせると理性的思考が働きやすい。だから、パッとあまり考えずに答えてもらえば、より低次元の本能的な回答を得ることができる――というわけだ。
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