胃腸薬や認知症治療薬…死のリスクも!?「飲んではいけない危険な薬」 (1/4ページ)

日刊大衆

写真はイメージです
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 日本は世界有数のクスリ漬け大国。医者や製薬会社のカネ儲けのために、無駄な処方薬を飲まされているかも?

 今年6月、厚生労働省は「高齢者の医薬品適正使用の指針」を作成し、高齢者が服用する薬の数を減らすことを提唱。全国自治体に、管下の病院、薬局などに、この指針を伝えるようにと公表した。この動きを受け、今年3月に著書『薬剤師の本音――65歳を過ぎたら飲んではいけない薬』(宝島社)を出版した薬剤師の宇多川久美子氏は、こう警告する。「ほとんどの薬は合成化合物で体にとっては異物。ですから、1剤だけでもリスクがあります。しかも、多剤併用で数が増えるほど、各薬の成分併用による副作用のリスクも高まります。そして高齢者ほど薬の成分の代謝・排出機能は低下するので、副作用のリスクはより高まります。しかも薬を飲むほど体温を下げ、免疫力は下がります」

 ところが、厚労省の調査によれば高齢になるほどたくさん飲むようになり、75歳以上の約25%が7種類、40%以上が5種類以上の薬を処方されているという。宇多川氏によれば、4錠でも危険だという。その結果、起きる最大のリスクが副作用による死であるわけだが、驚くなかれ、我が国におけるその数は、最大年間10万人を超えていると宇多川氏は見る。

「トロント大学の研究報告によると、米国では年間推定10万6000人が処方薬の副作用で亡くなっているといいます。医療費が高く、1剤処方中心の米国で、この数字です。5剤以上が珍しくない我が国では、人口比に占める副作用の死亡割合は、もっと高いはずですから」(前同)

 これでは、厚労省が「減薬」にむけ警鐘を鳴らすのも無理はない。では、中でも、どんな薬が特に危ないのだろうか。まずは、冒頭の指針の中でも代表的な薬として名前が上げられている、認知症治療薬、骨粗鬆症薬から見てみよう。「フランス政府は昨年8月、我が国でも処方されている4種類の認知症治療薬を保険の適用から外しました。長期使用の効果がほぼないうえ、消化器、循環器、精神神経系への副作用のリスクが、メリットを上回ると判断したからです」(同)

 その4種類の中に、アリセプト、レミニールが入っている。他の2種は「イクセロン」「エビクサ」だ。

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