病院でマッサージを受けた赤ちゃんが死亡 医師は咳止めに薬不要と判断、帰宅後ぐったりと (1/2ページ)

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病院でマッサージを受けた赤ちゃんが死亡 医師は咳止めに薬不要と判断、帰宅後ぐったりと

 患者は医師を信頼して受診するものだが、海外では医者が赤ちゃんに行った処置が原因でとんでもない事故が起きた。

 中国・陝西(せんせい)省で、医師が生後4カ月の赤ちゃんにマッサージを施して、赤ちゃんを死なせたと海外ニュースサイト『AsiaOne』が12月4日に報じた。同記事によると、赤ちゃんが咳をしていることを心配に思った両親が、赤ちゃんを連れて11月30日の午前、病院に連れていったそうだ。赤ちゃんを診察した医師は、「赤ちゃんに深刻な症状はなく、注射や薬を与える必要はない。しかし赤ちゃんの咳を止めるためにはマッサージが有効である」と言い、医師はその場で赤ちゃんにマッサージをしたそうだ。両親はマッサージを生後4カ月の子供にしていいものかどうか疑問に思ったが、医師を信頼し、医師の提案に従ったという。

 医師がマッサージを終えると、赤ちゃんはぐったりとしていた。両親が赤ちゃんを連れて家に帰ると、赤ちゃんは口と鼻から泡を吹き、泡には血が混じっていた。両親が救急車を呼び、赤ちゃんは病院に運ばれ、蘇生の処置が行われた。その後、赤ちゃんはICU(集中治療室)に入れられたが、同日午後に死亡した。死因は多臓器不全だったという。多臓器不全とは、外傷や大量出血によって、心不全、低血圧になることで起こる症状だ。

 両親はマッサージをした医師を訴える予定だという。なお、中国では風邪などの病気に対しマッサージを治療として取り入れることは少なくはないが、赤ちゃんにマッサージ療法を行うことはあまりないという。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「悲惨な事件。両親の気持ちを思うといたたまれない」「どれほど強いマッサージだったのか。医師は責任を取るべき」「マッサージをしている途中で赤ちゃんの様子はおかしくなかったのか」などの声が挙がっていた。

 マッサージ療法によって赤ちゃんが死亡した事件は、海外だけではなく日本でもある。

 大阪市で生後4カ月の男児がマッサージを受け、その後、死亡したと日本経済新聞が2014年9月に報じた。同記事によると、赤ちゃんは、NPO法人の女性からマッサージを受けたという。NPO法人は病気やケガをしにくい赤ちゃんを育てる育児を実践している団体だった。

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