まるでマンガ!江戸時代に描かれた可愛さ溢れるユルユル鳥羽絵「鳥羽絵扇の的」 (1/4ページ)

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まるでマンガ!江戸時代に描かれた可愛さ溢れるユルユル鳥羽絵「鳥羽絵扇の的」

浮世絵の絵師といえば葛飾北斎や歌川広重、歌川国芳など、お江戸の絵師たちの名が多く知られていますが、京都、大阪を中心とする上方でも、「上方浮世絵」として浮世絵作品が作られていました。

そして上方浮世絵の他に、上方から生まれたジャンルとして有名なのが、「鳥羽絵(とばえ)」と呼ばれるものです。

鳥羽絵とは、絵のタッチが略画体で滑稽な雰囲気をもつ戯画作品のことで、基本的に鳥羽絵に描かれた人物の目は、小さな黒目であったりただの棒線であったりと、簡略化が著しいです。現代の漫画に通じる点がとても多いのが興味深くもあります。

”鳥羽絵” という言葉自体は、平安時代の僧であり絵師でもあった鳥羽僧正(とばそうじょう)が由来。鳥羽僧正の絵もまた簡略化された画風だったことから、似たテイストの戯画を鳥羽絵と呼ぶようになりました。ちなみに鳥羽僧正は鳥獣戯画の作者のひとりとされてきましたが、現在はその可能性は低いという見方が多いようです。

今回はそんな鳥羽絵作品の中から、江戸時代の享保5(1720)年に描かれた作品「鳥羽絵扇の的」を紹介します。

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