コラム掲載拒否から"朝日叩き"批判までの池上さんは筋書きありきのプロレスか!?

デイリーニュースオンライン

 いまなお朝日新聞に対するバッシングが続いている昨今ですが、その爆心地にあった池上彰さんが、週刊文春のコラムで「そうは言っても、みんな似たような形で自社批判を封じる行動取ったりするだろ」「あと、売国とかそっち方面の批判してるけど、節度がねえんだよ」といった趣旨の大変気持ちの良いカウンターパンチを放ったようで話題になっております。

 要するに、「朝日新聞を批判できるものは、捏造や隠蔽をしなかった者のみがその資格ありですよ」と池上さんは仰るわけなんですが、組織として長くやっている会社はマスコミに限らず不祥事とまったく無縁なんてことはないわけで、なんかこのあたりは筋書きありきのプロレスなんじゃないのかという思いも拭い去れません。

 いわゆる慰安婦報道だけでなく、朝日新聞の報道姿勢に著しい問題があったのは間違いないとしても、襟の正し方でここまですったもんだが続くのも微妙な気がしますし、弱った朝日新聞から読者を頑張って奪ってやろうという、新聞各社の攻勢をみると微妙な気持ちがします。実際、販売店の声を聞くと「確かに朝日新聞の購読者は少し減ったけど、その流れていく先は批判急先鋒の読売産経ではなく日経ですね」という話であり、また「これを機に、新聞自体を取るのを止めてしまった世帯が増えているようで、二ヵ月後あたりが非常にヤバイ」ということのようで。

 本来は、慰安婦問題で諸外国に日本の風評を大きく損ねるきっかけとなった捏造報道を朝日新聞が行った始末をどうつけるのか、って話だったはずなんですがねえ。

著者プロフィール

やまもといちろうのジャーナル放談

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

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