リニア中央新幹線をデヴィ夫人が斬る「これ以上早い乗り物は日本に必要ない。私は大反対!」

デイリーニュースオンライン

 2027年の開業を目指しているリニア中央新幹線。この11月から一般向けのリニア車両の乗車会が始まるそうですが、このリニア中央新幹線構想、私は大反対です。悪いけど、これ以上、速い新幹線も飛行機も、人類は必要としていないと思うんです。東京ー大阪間なんて飛行機で充分。時速500km、東京ー名古屋間が40分……そんなのまったく意味がありません。

 飛行機の窓から見下ろせば箱庭状態のこんな小さな島国で、さらに山を切り崩し、小動物たちを追いやり、これ以上どれくらいのトンネルを作って、どれくらいの山を切り崩せばいいのですか。大変な自然破壊です。聞くところによれば、開通に伴うトンネル工事では東京ドーム46個分の残土が出る見込みとか。真っ暗で何も見えないトンネルだらけの車窓を見て、何が楽しいのでしょうか。

 何千億円もの大金を使って、いったい何人の人がこのリ二ア中央新幹線を使い、幸せになるというのでしょう。これは土木・建設会社が儲かるだけ。帰省シーズンや大型連休ならともかく、平日の新幹線グリー車なんてもうガッラガラですよ。日本ほど道路が整備された国はないのだから、みんな自動車で移動すればいい。

 絶対やめるべき! こんな無駄遣いない。こんなもの作らず、消費税率8%のままにしておくべきです。

 ほかにも全国を見渡してみると、いらない空港、いらない港湾だらけ。スゴい立派な港を作っても、全然船なんか来てないで釣り堀みたいになっているところも、いっぱいあるでしょう。おまけにどこも赤字ばっかり。名古屋空港、茨城空港、神戸空港なんていらなかったのではないですか? そんなことなら資金繰りが悪化して潰れかかっている地方の病院にお金を出してあげればいいし、若いご夫婦が安心して働けるように託児所をたくさん増やせばいい。

 そんなにリニアのテストケースを作りたければ、国土の広いアメリカや中国でやればいいじゃない。日本はとても感謝されるかもしれませんし、ロシアからも注文がくるかもしれませんよ。日本の技術で外貨稼ぎの先頭をきればいい。日本みたいな小さな国でやる必要がないでしょう。これ以上、自然破壊をして欲しくないわ。どうしてそんなにお金のかかることばかりするのかしら。

デヴィ・スカルノ
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1959年、訪日中のインドネシア・スカルノ大統領と出会い、結婚。若くして大統領夫人となり、日本とインドネシアの友好親善に尽くす。現在は「デヴィ夫人」の愛称で親しまれ、テレビなどでも大活躍。また、NPO法人「アース・エイド・ソサエティ」を発足させるなど、地球規模の慈善活動も行っている。

(撮影/西田航、Photo by Dom Pates via flicker)

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