夢馬券「WIN5」で6億円…4432万円的中のインスタントジョンソン・じゃいの攻略法は?

デイリーニュースオンライン

5cm差で人気薄ダノンシャーク(内)がフィエロ(外)を交わし「4億円馬券」は夢と消えた
5cm差で人気薄ダノンシャーク(内)がフィエロ(外)を交わし「4億円馬券」は夢と消えた

100円が6億円に化けるかもしれない「宝くじ馬券」

「うおおおおおおお!フィエロ~おおおおお! バカ、やめろ岩田!」——きっとこんな叫び方をしたことだろう。

 4レース目が終了した時点で残り5票だった先週11月23日のWIN5。その5票は1人の投票によるものだった。もしトーセンラー(2番人気)、フィエロ(3番人気)、グランプリボス(7番人気)、グランデッツァ(9番人気)、サンレイレーザー(13番人気)のいずれかが勝っていれば史上初の「4億円1人占め」だった。しかし、勝ったのは無情にもダノンシャーク(8人気)……。2着フィエロとの差はわずか5cm。投票者にとっては「一生悔やみ続けるハナ差」だったハズ。

 知らない方のために説明すると、WIN5とはJRAが指定する後半5レースの勝ち馬を全部当てる馬券で、配当金の最高額は“6億円”。馬券の組み合わせ総数が最大188万9568通り(5レースすべて18頭立ての場合。ちなみに、1着馬、2着馬、3着馬を順位通りに当てる3連単は4896通り)にもなる「宝くじ馬券」だ。1レースにつき“勝ち馬候補”を2頭ずつ選んで買うと2頭の5乗で32点(3200円)で済むが、3頭ずつだと3の5乗=243点。4頭ずつで1024点、5頭ずつなら3125点……と、1頭増やすごとに購入額が膨大に膨らむ。文字通り、一攫千金の馬券である。

 23日のWIN5、勝ち馬は順に4・11・16・10・8人気。4億円を逃した投票者は、3頭もの2ケタ人気馬を買っていたわけだ。一体どれほどの金額を馬券に投入していたのか、気になるところだ。

 ある競馬予想家が推理する。「最低人気馬(16人気のサンマルデューク)を当てた3レース目は恐らく〝全頭買い〟(16頭)でしょう。花園SとマイルCSの2レースで16点×5点=80点。残り3レースを少なく見積もり5点ずつとしても80×5×5×5=10000点(100万円)になります」。普通の人にはとてもマネできない買い方だ。

インスタントジョンソン・じゃいは4432万円、3775万円ゲット

 こんなに難しい馬券ながら、巷には「WIN5名人」が存在する。代表的なのが、お笑い芸人・インスタントジョンソンのじゃい氏だ。彼は過去に4432万円、3775万円を的中させている芸能界屈指の馬券師。元手はわずか6万3千円と4万8千円というから恐れ入る。3775万円的中時の点数は3×2×10×2×4の480点。「荒れる」と読んだ3レース目に網を広げ、残りの4レースを2~4頭に絞った結果が大金ゲットに結びついた。「競馬新聞は本命を外す要因を探すために読む」と語る彼は、芸能界どころか「日本有数のギャンブラー」だ。

 もっとも、じゃい氏のように1日に5万円分前後の馬券を買える人もそうはいないハズで、せいぜい1万円がいいところだが、それでも夢は見られる。投資額1万4400円(4×3×4×1×3)で562万円を手にしたのが女優の矢部美穂さんだ。1番人気で固いレースを1頭に絞って成功した矢部さん、普段は数人の競馬仲間と一緒にグループ買いをしているとか。

 このグループ買いは有効な買い方だ。1人1万円ずつで5人も集まれば、軍資金は5万円に。じゃい氏のような「お宝ゲット」も夢ではなくなる。

 また、わずか1600円で170万円を手にした人もいる。

「マギレの多いハンデ戦や別定戦が少ない日に限り、1×2×2×2×2の1600円を投資しています。絶対的な本命馬のいるレースを1頭に絞り、残り4レースは2~5人気の4頭から2頭を選んでいますが、これでうまくいったのが、ゴールドシップが共同通信杯を勝った日(2012年2月12日)でした」(別の競馬予想家)。

 ほかにも「WIN5が初めて行われた日、ものは試しと1頭ずつ適当に選んで100円だけ買ったら80万円が当たっちゃいました。それからというものWIN5にハマり、あっという間にすっちゃいましたが」(ある馬券ファン)という人も。

キャリーオーバーが発生した翌週が狙い目

 ほかにも、グループ買いで1千万円を手にしたり、予想がしやすい日に軍資金を集中させて数百万円をゲットするなど、WIN5の買い方は十人十色だが「キャリーオーバー(的中者なし)が発生した翌週は狙い目ですね。普段より配当がよくなるキャリーオーバーこそ、WIN5を買うべきタイミングだと思います」(前出の競馬予想家)。4億円のキャリーオーバーが発生したマイルCSの翌日、WIN5の売り上げは前日の倍以上の11億円。配当金も前日の4億円が加わり、通常の何倍もお得になっている。

 とはいえ、毎回数百万円や数千万円の配当となるわけではないのもWIN5の難しいところ。全レース1人気を買うと「当たっても低配当」。ちなみに過去最高の配当は2億円(これまで193回のうち6回)だが、最低配当は7320円。5レース全部1人気を買うと、当たっても超低配当となる。

 冒頭の競馬予想家が語る。

「『1、2番人気が勝つか負けるか』をレースごとに見極める『予想の基本』に加え、レースごとの点数の絞りこみ=購入戦術も必要ですが、当たらないからといって軍資金を増やしても、そう簡単にはいきません。知り合いの馬主など全レース10点ずつ、100万円買っても外していました。そのときに『競馬に絶対はない』と悟りましたね。私はこれまで50回ほど参加しましたが、まだ的中はありません。でも1回が1×1×2×2×2=800円ですし、WIN5しか買わないので、むしろ軍資金は前より減りました。きっといつか当たりますよ」

 この競馬予想家は「ジャパンカップはジャスタウェイ1頭に絞ります。もし当たったら1回ごとの購入額を少しだけ増やします」というが、このように「身の丈にあった買い方」で的中を目指すことこそ、「宝くじ馬券」との上手な付き合い方かもしれない。

(取材・文/後藤豊)

Photo by TURF☆DUST

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