大陸のものは信じられない…中国人が日本の風邪薬を大量買い占め

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一番人気は大正製薬のパブロン
一番人気は大正製薬のパブロン

 電気屋で電化製品を買い占める中国人たちは話題だが、最近では新たな超売れ筋商品がでてきて飛ぶように売れている。日本製の風邪薬だ。

カゴいっぱいで総額3万円…日本製がセレブの証

 大手ドラッグストアに並ぶ中国人旅行客たち。皆が一様に集まっている一角があった。風邪薬コーナーである。大箱に入った風邪薬をカゴいっぱいに詰め込んでいる男性や、色んな種類の風邪薬をポイポイとカゴに入れていく女性たち。その中で20箱も抱えている女性に理由を聞いてみた。

「今、中国では日本の風邪薬が流行っています。中国で売ってる漢方薬は何が入っているか分からない。でも日本のは安心だし、実際良く効くのよ。お友達に2箱ずつと自分のうちに10箱買って帰ります」

 そのお買い上げ金額、なんと約3万円。あっけにとられていると、店員がこっそり耳打ちしてくれた。

「日本の大正製薬が中国では人気。『風邪気味なの』といった時に、『これどうぞ』ってカバンから大正製薬の風邪薬を出すのが、最先端のセレブなんです」(中国人店員)

農薬落としの“野菜洗い洗剤”で30分洗い続ける

 また、大気汚染が深刻な中国ならではのトレンドも見受けられる。野菜を食べる時、農薬を落とすために“野菜洗い洗剤”で30分かけて洗ってから調理をするというのだ。

「子供に自国の野菜を食べさせるのは大変。だからといって、日本産や韓国産の有機栽培ものを本当は買いたいけど、毎回買っていたらお金がもたない。その分、洗う手間を惜しんではいられない」

 中国の“毒入りギョーザ”の恐怖を感じていたのは日本人だけではないということが物語られている。

 中国人観光客が去った後のドラッグストアは、一瞬でガランとした。もちろん、風邪薬コーナーもスカスカの状態。

 最近は電気店だけでなく、デパートや洋服店、ドラッグストアやスーパーにまで訪れる中国人ツアー。メイド・イン・ジャパンが評価されるのはいいことなのだが……。

(取材・文/大伯飛鳥)

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