TBSの人気アナウンサー・枡田絵理奈さんと広島東洋カープの堂林翔太内選手が12月25日に入籍し、クリスマス婚をしていたと報じられた。一方、12月22日には朝日放送の“エースアナ”角野友紀さんと、日本シリーズを制したソフトバンクホークスの中田賢一投手が結婚したというニュースもあった。

　2014年は、テレビ東京・大江麻理子アナがマネックス証券・松本大社長と、フジテレビ・生野陽子アナが入社同期の中村光宏アナと、ほかにも女子アナの結婚ラッシュという華やかな話題で賑わった年といえよう。

　たしかにこれだけをみれば女子アナと結婚するのは一部のステータス高い男性に限られているかに思えるかもしれない。しかし、局アナ・フリーアナ問わず、女子アナの結婚がニュースとなるのはごくわずかに過ぎないのだ。

　もちろんニュースになどならなくても幸せな結婚をする女子アナは数多い。では、多くの女子アナたちはどんな職業に就く、どのくらいの年収を稼ぐ男性と結婚したのか。現役アナである私が皆様にお伝えしたい。女子アナと出会いたい、女子アナと結婚したいという世の男性方の参考になれば幸いだ。

女子アナが求める「平均年収額＋何か付加価値」

　多くの女子アナたちは、いわゆる“一般男性”と結婚している。

　もっとも私の周りの女子アナでも、政治家、弁護士、キャリア官僚、外交官、各種スポーツ選手、芸能人、外資系金融機関勤務、医師・歯科医師……といった華やかで高収入の職に就く男性と結婚した例を挙げれば枚挙に暇がない。

　だが、一方でマスコミ勤務やスポンサー絡みの企業関係者、取材相手、同僚スタッフにヘアメイクなど女子アナと身近なところで働く男性も少なくないのだ。たとえ華やかな職でも、そうではない職でも、その年収はまちまちだったりする。芸能人やスポーツ選手といっても皆が皆、高額所得を得ているわけでもないし、キャリア官僚といっても公務員である以上、その収入はおよその見当がつく。

　ただ、男性の年収はできれば世間で言う平均年収額は欲しいところだ。なぜなら女子アナの多くは大卒で、いわば専門性高いキャリア職だ。自分よりも学歴、年収の低い男性との結婚はやはり考えにくい。

　もっとも平均年収額に満たなくとも悲観することはない。何か“付加価値”があればいいのだ。一戸建てやマンション、多額の預貯金など資産を持っている。はては実家がお金持ちとかだ。それもなければイケメンである、老後、両親の面倒を見なくていいといったことでもいい。

普通の会社員が女子アナと結婚した例

　女子アナとの結婚を考える男性は、最低限、「大卒＋できれば平均年収額＋何か付加価値」のラインはクリアして欲しいところだ。

　ここまで読んでみて、読者のなかには「やはり女子アナの結婚相手はステータス高い男性が多いではないか」と思った向きもあるだろう。

　あくまでも私の感覚だが、年収を問わずステータス高い職に就く男性は、やはり“肉食系”なのだ。女子アナとの出会いと聞けば、たとえ細い糸でも手繰り寄せ必死にアプローチする。仕事関係、学生時代の友人・知人関係、ありとあらゆるツテを辿って女子アナとの食事会や合コンのセッティングに余念がない。

　食事会といえば、私のある後輩女性アナが、ごく親しい友人にしか公開していないSNS上の自分のページで「人気女性アナと2人で食事しました」とアップしたところ、これをみた男性から、「今度は僕も仲間に入れてください」「なぜ呼んでくれなかったのですか？」というメッセージやフォローコメントが殺到したという。

　こうしてセッティングされた食事会にやって来たある男性は、「俺は○○アナ狙いだ」と公言、見事、彼女のハートを射止めゴールインした。彼はごく普通の会社員だった。

　大学時代にまで遡れば、もっとすごい男子がいた。彼は、私のサークルの後輩だ。私が某局のアナとして入社することが決まっていたのを知っていた。卒業の時にもらったサークルの皆からのメッセージが書かれた色紙には「アナウンサーとの合コンをお願いします」と彼からの言葉が書いてあった。

　まだ入社していない私は笑ってしまった。それから10年以上経ち、彼は見事に在京キー局アナウンサーと結婚した。まさに初志貫徹である。女子アナと出会いたいと思う男性は、平均程度の年収と何か付加価値さえ持てば、後は自分の熱意と努力次第だ。

　女子アナが男性に求めるのは安定と心の安らぎだ。ごく普通の真面目な男性であれば誰にでも可能性はある。家に女子アナがいて貴方だけに微笑む。そんな幸せを貴方も手にできるかもしれない。

（文／田中那智美）