【プロ野球】選手だけじゃない!? 審判も自主トレ“キャンプイン”

デイリーニュースオンライン

シーズン開幕が待ち遠しいプロ野球。審判団にも、それなりの準備と苦労があるようで…
シーズン開幕が待ち遠しいプロ野球。審判団にも、それなりの準備と苦労があるようで…

 正月気分も抜けつつあるこの時期、プロ野球選手たちも2月1日のキャンプインに向けて、徐々に自主トレをスタートさせる時期となった。

 実はプロ野球選手たちと同時に、試合を裁く審判員たちも、キャンプに向けて自主トレを行うことは、あまり知られていない。

自主トレ開始は1月中旬

 日本野球機構(NPB)では毎年1月中旬から下旬にかけて、現役の全審判員たちが東西に分かれて自主トレを行っている。過去にはプロ野球の審判を目指す人向けに、この自主トレに参加してもらう企画もあったという。

 審判の仕事といえば、試合中は立ちっぱなしでゲームの行方を追い続けるため、その体力維持のためのトレーニングがメイン。また球審を務めた際、投手にボールを返球するため、審判員同士でキャッチボールをして肩を作るなど、地味ながらシーズン通じて試合を裁けるように、カラダ作りを行っているのだ。

 その後はプロ野球選手たちと同時にキャンプイン。12球団がキャンプを張る場所に各審判員が派遣され、ブルペンに入って本番さながらに「ストライク!」「ボール!」の判定を"練習"する。他にも新人投手の牽制球に対して、ボークかそうでないかの確認や、ストライクゾーンへの目慣らし、さらには変更になったルールの徹底周知など、やるべきことは多い。そして、続いて始まる練習試合やオープン戦を実際に裁きながら、開幕までに万全の状態へと仕上げていくのだ。

◎審判はツライよ!笑えないあんな話やこんな話

 試合中は立ちっぱなしの審判たち。過去にはこんな悲劇もあった。1955(昭和30)年、後楽園球場で行われた東映vs西鉄戦では、塁審が我慢できずに、"小"を漏らしてしまったことがある。ちなみに"大きい方"は1962(昭和37)年、小倉球場で行われた西鉄vs南海戦で外野の線審が、もよおしてしまったという…。

 また審判のジャッジは大きく試合を左右する。1990(平成2)年4月7日の巨人vsヤクルト開幕戦で、ポール際の本塁打判定がミスジャッジだと大騒ぎになり、その判定をした大里審判は心労で休養。しかし、復帰後の5月6日大洋vs阪神戦で球審を勤め、本塁上のクロスプレーで退場処分を巡り再びトラブル発生。度重なる失態にセ・リーグは「緊急審判会議」を開き、大里審判を二軍に降格する処分を決めたのだった。

 ファンである我々が当たり前のようにプロ野球の試合を観ることができるのも、審判員の方々がいるからこそ。今シーズンはその審判員たちにも感謝しながら、プロ野球を楽しもう!

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