起源から珍トレーニングまで…プロ野球自主トレ大事典

デイリーニュースオンライン

ブレイクの兆しをみせたオリックス・駿太。珍自主トレの効果があったのか
ブレイクの兆しをみせたオリックス・駿太。珍自主トレの効果があったのか

 年末年始も過ぎ、プロ野球選手たちは2月1日のキャンプインに向けて体作りを続けている。なぜ、チーム全体でやらないのだろうか、と疑問に思ったことが1度はあるだろう。それは、12月と1月は球団の拘束を受けないことになっているため、選手たちは自主的にトレーニングを行っているのだ。

これが自主トレの起源!?

 自主トレの歴史を振り返ると、そのはじまりは1937年のオフシーズンであるようだ。2月24日から3月2日まで、阪神の選手たちが極秘特訓を行ったという記録がある。

 ライバル球団の巨人のエースである沢村栄治の剛速球を打てずにいた阪神ナインは、自主的に甲子園球場に集まり、“打倒沢村”を合い言葉に猛練習を敢行。期間中は球場の出入り口すべてに鍵を掛け、外部との接触を一切断つなど、特訓は過酷を極めたという。

 しかし、残念なことに直後に行われた春のリーグ戦でも、阪神は沢村を打てず、巨人に優勝をさらわれてしまった……。

野球には精神修行も必要! 変わり種自主トレ

 秘密特訓から始まった自主トレは、キャンプに入る前の体作りとなった。現代になると、さまざまな珍トレーニングに取り組む選手が増え、取り上げられるようになる。

 その中で有名なトレーニングの1つが、1980年代から1990年代前半の西武黄金時代を牽引した石毛宏典。自主トレ期間中、岐阜県土岐市の窯元でろくろを回し、陶芸をすることで集中力を鍛えた。

 精神修行といえば、巨人時代の清原和博が、そして阪神時代に金本知憲、新井貴浩が行っていた鹿児島県最福寺での「護摩行(ごまぎょう)」が有名。300~400度にも達する炎を目の前にして、大声でお経を唱える修行で、新井の苦悶の表情を毎年のように見かけるファンからは「新井さんはこの護摩行で燃え尽きるから、シーズンで活躍できない」とも囁かれていた。

まだまだある珍トレ! 果たしてその効果は?

 ほかにもファンの間で有名なのが、田中浩康(ヤクルト)のトレーニング遍歴。かつては指先を鍛えるために「陶芸」を行い、体幹を強化するため「バレエ」を取り入れ、「空手」や「乗馬」なども経験した。

 大田泰示(巨人)は、2010年オフ、守備力向上や下半身強化のために愛犬のチワワと鬼ごっこをした。また、駿太(オリックス)は2012年に、けん玉トレーニングを考案。ヒザを柔らかく使うことで打撃にも相乗効果があるということで取り組んだ。ともに、2014年シーズンは試合出場数を増やし、ブレイクの兆しを感じたが、この自主トレがどれほど生きたのかは定かではない……。

スマホマガジン『週刊野球太郎』
新春企画「日本一早い!?プロ野球12球団順位予想」がスタート! これを読めば今シーズンのプロ野球勢力図が丸わかり! 兄弟サイト『高校野球&ドラフト候補選手名鑑 for auスマートパス』では、1月23日のセンバツ出場校決定に先んじて、今、一番強い高校や注目選手を地域別に徹底解説!
公式サイト/スマホマガジン『週刊野球太郎』
【関連記事】
「起源から珍トレーニングまで…プロ野球自主トレ大事典」のページです。デイリーニュースオンラインは、野球太郎プロ野球スポーツスポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧