インフルエンザ感染しても出社する迷惑社員に困惑

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迷惑社員の実態とは
迷惑社員の実態とは

 インフルエンザが猛威をふるっている。1週間あたりの受診者数(推計)206万人に達し、国立感染症研究所はインフルエンザが全国的に警報レベルに達したと発表。流行のピークを1月下旬から2月初旬と予想し、注意を呼びかけている。

 インフルエンザは、伝染性が非常に強く症状が激しく重症化しやすい。そのため、感染後は外出を控えるのが社会人のマナーでもあり、強制的に3~5日会社を休ませる処置をとる企業も多い。しかし、なかには感染しているにもかかわらず、出社し、他人に感染リスクをもたらす迷惑社員が増えている。広告代理店に勤める近藤久子さん(仮名・28歳)は、こう証言する。

「同じチームの先輩が、マスク姿で出社してきたんです。風邪ですか? と聞くと、インフルエンザだという。しかも、“インフルエンザにかかったくらいで、休んでなんかいられない。病は気からだ!”って意識高い系をアピールしてきたんです。同僚は皆、年始の忙しいこの時期に、アナタの無駄な高い意識の犠牲にはなりたくないって感じで苦笑い。会社の規約にインフルエンザ感染者は出社禁止とあるのに、本当に迷惑な先輩です」

 営業先でも同様にアピールを行っていたという先輩社員。久子さんは、クライアントの引きつった表情が忘れないという。

 また、医師の診断を受けないままに出社してくるケースもある。制作会社に勤務する鈴木裕一さん(仮名・35歳)はこう語る。

「調子が悪そうな同期が、昨日から熱っぽく節々が痛い。どうもインフルエンザっぽいんだよなぁって言うんです。病院に行くことすすめるも、“面倒臭い”“高熱ってわけじゃないからまだ大丈夫”と言って病院に行かない。それから2日後、高熱に襲われた彼が病院に行ってみると、案の定インフルエンザ。オマエの“勝手な大丈夫”で感染したらどうすんだよ! って怒りが込み上げてきましたね」

 制作会社ゆえ、外部スタッフと接する機会も多い鈴木さん。「子どもがインフルエンザにかかっちゃって、僕もなんか熱っぽいんです」と、咳き込みながら撮影現場に現れたカメラマンもいたのだとか。

 そして最後は、SNSで感染を報告する迷惑社員。不動産会社に勤務する多田英夫さん(仮名・32歳)は、後輩社員のエピソードを呆れ顔でこう振り返る。

「後輩の女のコが会社を休んだと思ったら、フェイスブックに“インフルエンザでダウン。ここ数日、私とお会いした方、ご注意ください♥”と、処方箋の写真と一緒に投稿していたんです。本人は本心で注意を促したのかもしれませんが、毎日一緒にいた我々もその投稿で感染を知り、“何を暢気な投稿をしているんだ”と社内は呆れムード。彼女以外は誰も感染していないのが、せめてもの救いですね」

 仕事はもちろん、私生活にも大きな影響を及ぼすインフルエンザ。自分のことしか考えない身勝手な迷惑社員は、身近に存在している。

(取材・文/DMMニュース編集部)

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