【K-POP】EXO・ルハン脱退騒動…“八つ当たり訴訟”に勝ち目なし!?

デイリーニュースオンライン

元EXOのルハンも所属事務所を訴え… 韓国芸能界お得意の“炎上商法”か!?
元EXOのルハンも所属事務所を訴え… 韓国芸能界お得意の“炎上商法”か!?

 韓国の最大手芸能事務所である「SMエンターテインメント」が最近非常にキナ臭い。

 古くは、東方神起とJYJとの分裂騒動からドロドロな長い訴訟合戦の末の敗訴。最近では、ガールズグループf(x)のソルリと男性ヒップホップデュオDynamic DuoのCHOIZAが大炎上の末にやっと熱愛を認めるも、バッシングが元でソルリが体調不良、芸能活動を休止するという騒動があった。少女時代の人気メンバー・ジェシカ脱退の一件もそうだが、売れてくるとメンバーの脱退騒ぎが起こり、そして揉めて訴訟に至るという泥仕合が「もはやお家芸か?」とも言いたくなるような様相を呈している。

 ことに、2014年後半からの最大の注目は、総勢12人の男性グループ・EXOにおけるルハンの脱退と訴訟だろう。

 EXOは、最近のSMエンターテインメントの中でも「低迷するK-POP界において久々に大ヒット!」と太鼓判を押せる存在だ。EXO-K(主に韓国向け)とEXO-M(主に中国向け)の2ユニットに分かれて、それぞれ6人組で活動していた人気グループ。日本でも、デビュー前のファンミーティング(2014年4月、さいたまスーパーアリーナでの1日2回公演)のチケットが即ソールドアウトになったほどの人気絶頂ぶりである。

 そんなEXOの中でも1番人気とまで言われていたルハンの脱退は、事務所側にしてみればいかにも“痛い”──。

もはや炎上商法!?「脱退→訴訟→和解」の騒ぎ

 SMエンターテイメントでは過去にも、大所帯男性グループSUPER JUNIOR(メンバー最大13人。脱退や入隊により変動中。ただし個別のユニット活動も活発なのであまり痛手はない模様)の中国人メンバーのハンギョンが2009年に同事務所を相手に専属契約効力無効をうったえる訴訟を起こし、2010年にリリースされたアルバム『SORRY SORRY』を最後にSUPER JUNIORを脱退している。

「脱退→訴訟→和解」と、K-POP界における騒動のロールモデルともいうべき手順を踏んで、ハンギョンは現在、故郷の中国で俳優として活躍している。マイケル・ベイ監督によるアメリカのSF映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014年公開)にも5秒ほどだが出演し、かねてより「俳優になりたい」と言っていた自身の夢を邁進中だ。

 それに続けとばかりに勃発したEXOのメンバー脱退騒動。まずは中国人メンバーのクリスが2014年5月に脱退、訴訟。一時は、このクリスの脱退でメンバーの結束が深まったなどと言われていたものの、結局、前述のようにルハンが同年10月に脱退。メンバーの減少が止まらないのだ。

 ルハン側の「専属契約の無効」という訴えに対し、SMエンターテインメント側はルハン本人と、騒動を知っていて起用している広告主を訴える態度に出た。「ルハンは勝手に脱退し、無断で中国において“違法な芸能活動”をしている」というのがSMエンターテインメント側の主張である。

 ルハン本人はともかくとして、この「広告主」というのが、韓国でも食品、薬品から、テレビ、映画、オンラインゲームまで幅広く手掛ける大手のコングロマリット・CJグループの「CJエンターテインメント」であることに注目したい。

韓国屈指の大グループ企業も巻き込んで訴え

「違法な芸能活動」とは主に、EXOを離れたルハンが出演した中国映画『重返20歳』(2015年1月公開)のPR活動についてのことらしい。

 同作品は、5人組男性アイドルグループ・B1A4のジニョンが主演のシム・ウンギョンの孫役で出演した韓国映画『怪しい彼女』(2014年)の中国版である。この『重返20歳』の製作会社がCJエンターテインメントであり、SMエンターテインメントからルハンの活動をめぐって訴訟に巻き込まれてしまったわけなのだが、当のCJエンターテインメント側は2月5日、公式にコメントを出してSM側の訴えを突っぱねる姿勢をとった。

「(SMと)ルハンの契約期間内に出演契約、撮影を終えたもので、法的に問題はない」し、「出演契約書にはPR活動の参加義務も明示されているため、(ルハンのPR活動は)違法ではない」、ただし、「訴訟中であるために俳優はSMの管理下にはなく、俳優が独自にPR活動に参加したことについては残念に思う」──以上がCJ側の主張である。

 ルハンはルハンで「違法行為ではないし、SMエンターテインメントが中国で訴訟を起こす権利はない上、(SM側の出した)声明書は悪意をもってルハンを中傷する意図がある」と公式発表で反論し、もはやEXOに戻る気はさらさらないことを強調した。

 もはや、CJエンターテインメントまで巻き込む訴訟は単なる「八つ当たり」とさえ感じられるが、なんせ相手は大企業である。八つ当たりどころか、SM側がますますダメージを受けそうな気しかしないのだが……。

 この裁判は現在も係争中で、前記コメントの通り、関係者に今のところ譲歩の気配はない。韓国芸能界屈指の“お騒がせ事務所”の落としどころはどこなのか、今後、訴訟の行方に注目したい。

(文/ヨコヤマユー子)

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