「AKBになるために東大に入った」19歳少女が劇場支配人に直談判

デイリーニュースオンライン

AKB48公式サイトより
AKB48公式サイトより

 5月10日に開催される「AKB48グループ第2回ドラフト会議」(東京・有明コロシアム)の指名候補者を選ぶ最終オーディションが3月1日に行われ、2月いっぱいで契約が終了した「バイトAKB」出身者やアイドルグループ・東京女子流メンバーの妹ら11歳〜21歳の49名が審査を通過した。

 同ドラフト会議は一昨年秋に初開催され、AKB48チームB入りを果たした川本紗矢(16)が昨年発売された38枚目のシングル『希望的リフレイン』で選抜入りするなど早くも頭角をあらわしており、今回も新たな金の卵の誕生が期待されている。

 そんな中、AKBメンバーや関係者が多数登録しているトークライブアプリ「755」でAKB48劇場支配人の湯浅洋氏(52)の元に、ドラフト会議の3次審査で落選したという少女から相談が寄せられたことが話題になっている。

「AKBになりたすぎて東大に入ったんです!」

 その少女は「ドラフト会議の3次審査落ちました。泣いてばかりで何も手につきません。19なので、もう後がありません。6年間夢見続けてきたので立ち直れないです」と気持ちを吐露し、さらに「AKBになりたすぎて、なにかアピールポイントをつくろうと東大にまで入りました。本当にAKBになりたいんです。。落ちてしまって、生きている意味が見いだせないです。助けてください」と泣きついた。

 審査通過できずにショックを受けている少女は大勢いるだろうが、AKBになるために東大に入ったというのは他に類がないだろう。これに湯浅氏は「まだチャンスはあると思います。東大という狭き門をくぐったのですから、自信を持って頑張ってください!」と少女を励ましている。

 このやり取りに対してネット上では、驚きの声とともに以下のような意見が寄せられている。

「AKBのために東大入るなんてすごいな、入れてあげてほしい」
「東大生は年に千人単位で誕生するけどAKBは十数人くらいだから東大より難関だ」
「東大に入りたくて受験失敗した人の立場は……」
「東大に入るより難しいんだからAKBオーディションは厳しい」

 平成27年度調査によると、東京大学の志願倍率は4.0倍(志願者数1万2384人、募集人員3063人)。一方、昨夏に行われた「バイトAKB」の倍率は約250倍(応募総数1万3246人、合格内定53人)だった。やはりAKBは東大よりも“狭き門”となっているようだ。

「AKBになりたい」アピールは減点!?

 華やかな舞台で活躍してるメンバーにあこがれ「AKBになりたい」と夢見るのは理解できるが、これは運営サイドの求めるメンバー像と異なっているとの見方もある。

 AKBグループ総監督を務める人気メンバーの高橋みなみ(23)は、過去に「最近AKBに入ってきてくれる子たちは、『AKBになりたい』って子が多くて、それは嬉しい事なんですけど、逆にそれがさびしい」と発言していた。

 結成当初からAKBは「メンバーの成長過程を見てもらう」というスタンスであり、グループの活動をステップにして卒業後に歌手や女優、バラドルなど各分野に羽ばたいていくというコンセプト。つまりAKBは「通過点」であり、グループそのものが目標というわけではない。

 だからこそ初期メンバーたちは「今ここで頑張らなければ先はない」と奮起し、切磋琢磨しながらAKBを盛り上げていった。しかし、グループが大ブレイクしたことで「AKBに入ることが目標」という新人が増加し、それに物足りなさを感じているということなのだろう。

 また、 元AKB48グループ総支配人で現在はカスタマーセンター長を務める戸賀崎智信(41)も過去のオーディション告知の際に「『AKB48の◯◯さんに憧れています!』と意気込みに書いてくる方がいますが、『憧れている』ようでは入った時点で成長することはないと思います」と断言。

 さらに「『憧れられる人』になりたいと思っている方からのご応募お待ちしております」と呼びかけたうえで「AKB48が求める人材は『才能ある人』よりも『努力を惜しまない人』です」と説明し、応募時点でのアピールポイントよりも向上心と熱意が重要であると説いている。

 これらを踏まえると「AKBになりたい」という必死のアピールは逆効果になってしまうようにも思える。AKBになることが「ゴール」と考えているようでは、上積みが期待できそうにないためだ。それよりもAKBに入ってからどうしたいのか、将来は何を目指しているのかといったビジョンのほうが重要のようである。

 東大より狭き門であるAKB。ただ「AKBになりたい」というだけでは認められない厳しさがあるのも仕方ないところだろう。だが、その一方で「努力する人」に目をつけるのも同グループの特長。前述の少女は東大に入るほどのガッツを武器に、あきらめずに挑戦を続けてほしいものだ。

(文/佐藤勇馬)

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