女子が嘆く「イケメンはゲイばかり!」は本当か

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都会の女子界隈で有名なあの噂をゲイ本人が検証
都会の女子界隈で有名なあの噂をゲイ本人が検証

【ゲイリーマン発 日本のリアル】

 米国の映画などを見ていると、「ニューヨークのイケメンはみんなゲイ!」というセリフが出てきたり、ある女友達も「新宿を歩いている若いイケメンはほとんどゲイらしいけどホント?」なんていう、根も葉もない噂を聞いたとか……。

 ゲイリーマン発「日本のリアル」は、少し社会的な内容を多めにお届けしてきましたが、今回は小休止の意味も込め、特にノンケ女子の間で噂される根強い都市伝説(?)「ゲイにはイケメンが多い説」について考えて行きたと思います。

そもそもの「イケメン」の指す対象の違いに留意

 筆者も週末になると友人たちと新宿二丁目にはしばしば飲みに行きますし、ゲイ向けのイベントなどにも度々参加しますが、筆者の印象としてこの「ゲイにはイケメンが多い説」はたぶん事実だと思います。

 筆者も全員のゲイと会ったことがあるわけではないですし、そもそもノンケ女子が言うイケメンと多くのゲイが言うイケメンとの定義も違っています。一般的に日本の若い女性は、ジャニーズ系のタレントさんなどに代表される、痩せ型で清潔感があり、優しげな雰囲気の男性を指して「イケメン」と呼ぶことが多いと感じますが、ゲイの場合、「イケメン」という言葉が指す対象は、黒髪のベリーショートで身体を鍛えていたり、お洒落ヒゲを生やしていたりする、男性性をより強調したファッションや雰囲気を身にまとった人を指すことが多いと感じます。

 このように、そもそものノンケ男性とゲイとでは「イケメン」の定義にズレがあるので、普段ノンケの間で共有されているイケメン像を見聞きしている女子たちが、いつもと少し違った種類の男性たちを見ることで刺激され、珍しいという意味も含んでカッコイイと感じることは十分に起き得ることと考えられます。

 何より、筆者がゲイのコミュニティにいて感じるのは、徹底した競争原理が働いているな、ということ。

 ノンケの方々の場合は、普段の生活の中で自然と異性に出会うこともありますし、そうした中でその人の外見だけでなく、様々な側面を見て好きになったり、付き合ったりすることもあると思います。

 しかしゲイの場合、まずお互いがゲイであることを確認しないと恋愛に発展することはありません。つまり、ノンケの方々のような日常生活での出会いのチャンスはほとんどありません。

 そうすると、週末にゲイバーやゲイの集まるイベントなどに遊びに来ている数時間が出会いのチャンスだったりもします。限られた時間で魅力的な人かどうかを判断するとき、やはりその判断材料が「外見」に偏りがちな傾向は否めません。

 また、飲み屋やクラブ以外の出会いとなると、ゲイ向けのスマホ用アプリなどがありますが、これも写真を登録して近くにいるゲイを検索できる仕組みになっていますので、なんだかんだ言ってやっぱり、外見から入っちゃう仕組み(苦笑)。

 そもそもの出会いの場が非常に“自由市場化”されていて、外見から相手を判断せざるを得ない仕組みを抱えた業界なんですね。

 だから遊びに出てきているオープンなゲイの人たちは、この自由な市場での競争で少しでも優位に立ちたいため、ノンケ男性たち以上に美容やファッションへの意識が高くなる傾向があるものと思われます。

 またゲイたちはずっと独身で自身の趣味に使える可処分所得や時間も比較的多いですから、こうした熾烈な競争を演じることができてしまうのかもしれません。

 それが都会在住の女子界隈の都市伝説「ゲイにはイケメンが多い説」が流布される所以になっているのではないかと筆者は考えています。

華やかな一方で起きている問題

 適度な競争であれば結構なのですが、こうした華やかなゲイカルチャーのもう一つの側面として、(全然イケメンなのに)極端に「自分の容姿に自信がない」と嘆き、身体を鍛えるあまり無理な食事制限で体調を崩す人や、中には強い副作用を引き起こすリスクが高い筋力増強剤などが手放せなくなるなどと言った、深刻な問題も起きています。

 人の価値や魅力は、もちろん外見で決まるものではなく、むしろそれらはその人を形成する要素の一部でしかありません。

 自由市場化された出会いというのは、うまく付き合えば自分磨きなどに繋がりますが、過度にそれに熱中しすぎると、心を病んでしまうこともあります。何事もバランスが大事なのは、古今東西どこへ行っても一緒のようです。

著者プロフィール

ゲイライター

英司

東京・高円寺在住のアラサーゲイ。ゲイとして、独身男性として、働く人のひとりとして、さまざまな視点から現代社会や経済の話題を発信。求人広告の営業や人材会社の広報PR担当を経て、現在は自社媒体の企画・制作ディレクターとして日々奮闘中。都内のゲイイベントや新宿二丁目にはたびたび出没(笑)

筆者運営ブログ「陽のあたる場所へ ―A PLACE IN THE SUN―」

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