独自SEOで「ビジネスの効率的な仕組み」を提供|株式会社ベンチャーネット (3/3ページ)

デイリーニュースオンライン

10年培ってきたSEOのノウハウに自信

「仕事に関わるすべての人の悪口を言わない」など、理念やルールを社是として掲げている

 最新のクラウドテクノロジーがあって業務フローを最適化しても、そもそもの入り口である見込み客の獲得が少なければ意味がない。2005年に設立されたベンチャーネットは2007年から検索エンジン対策サービスSEO事業に参入した。以降、大手広告代理店を通して、美容関連商品のトップメーカーや美容整形の大手のSEOを手がけ、実績を上げている。

 新規参入事業である人材紹介サービスにおいて、培ってきたSEOのノウハウは極めて重要だ。持田氏は、第三者のサイトから評価されていることを示す「リンク」を重視し、「より効果のあるリンクの貼り方や位置、ペースなどが重要で、実験しながらの傾向分析は欠かせません」と語る。

 現在、仕事を求めている人は大半がインターネットを利用していることだろう。SEO技術によって、そのうちの一部でも自社グループサイトに誘導できれば、蓄積できるデータは膨大なものになる。

「転職しようとする人は複数のサイトに登録しますよね。そのうちの一つに選ばれるようにサイトを設計し、検索エンジンにも評価されるようにコンテンツを考えます。現在、私たちの手がける人材紹介サービスは医療と介護が中心です。市場がとても大きく、人手不足ですから、人材を提案する情報を100施設に送ると、その都度3~4件は即、反応があります」

 ビジネスを成功させるには、時代の需給バランスの崩れているところに、その市場ニーズに合うサービスを提供することが何よりも大切と考えている。

「最初は外資系IT企業から起業したので、自分にはセンスも能力もあるはずと信じていたんですね。自分のやりたいことをやればうまくいくと思っていました。ところが2年間続けてみて、それでは全く食べていけず、無力であることを認めざるを得なかった。自信をもっていたことが全く通用しなかったので、これを素直に心底認めるのがいちばん辛かったですね。

 “自分のやりたいこと”をやるのではなく“市場に求められるもの”で、かつ“自分が興味があって熱中できそうなもの”だけを提供しようと考えを改め、SEOをやるようになりました。今回の次世代型の経営支援システム『VENTURE NET ENGINE』のコンサルティングサービスも、SEOと同じように、さまざまな実験を通してサービスの質を高め、時代に合うものにしていくつもりです」

(取材・文/浅羽晃)

持田卓臣(もちだ・たくおみ)
株式会社ベンチャーネット代表取締役。早稲田大学卒業後、日本ヒューレット・パッカード株式会社を経て早稲田大学大学院にてMBAを取得し、同時期の2005年6月に有限会社ベンチャーネットを設立。ベンチャー企業同士のアライアンスを主体とする事業展開を開始する。2007年12月から検索エンジン対策サービスSEO事業に参入。2013年、盛和塾に入塾し、稲盛和夫氏に師事。2014年に経営支援システム「VENTURE NET ENGINE」の開発に着手。この他にも多岐にわたるIT関連ビジネスを視野に入れて事業展開中。株式会社ベンチャーネット
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