【医師たちのリアル恋愛事情】ドラマ以上に乱れた不倫だらけの院内恋愛

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ドラマ『医師たちの恋愛事情』公式サイトより
ドラマ『医師たちの恋愛事情』公式サイトより

【フリーランスドクターXのぶっちゃけ話】

 ドラマ『医師たちの恋愛事情』(フジテレビ系/木曜よる10時〜)の医療アドバイザーを務める現役女医・筒井冨美が、ドラマに描かれる医療現場のリアルを解説する。

不倫旅行を兼ねての「学会出張」

 サラリーマンの不倫カップルが最も盛り上がり、かつ発覚しやすいのが出張であろう。異郷でのお泊り愛で、非日常的な解放感が味わえると同時に、会社や家庭に対してのアリバイ工作がしやすい。同様に、医者の不倫カップルは学会出張に絡んで発覚することが多い。

 2003年放映の『白い巨塔』(フジテレビ系)では、唐沢寿明演じる財前教授はポーランドへの学会旅行に、黒木瞳が演じるクラブママの愛人を同伴させる。2008年放映の『風のガーデン』(フジテレビ系)では、中井貴一が演じたモテモテ准教授は、学会中に自分のホテルに友人を招いて身の潔白をアピールしつつ、ちゃっかりと平原綾香が演じた愛人を別のホテルに待機させていた。『医師たちの恋愛事情』の外科教授も愛人秘書を学会出張に同行し、なおかつそれを研究費で支払ったことが発覚して、第3話で辞任に追い込まれた。

 リアルな病院社会においても、学会に愛人を同伴する医師は後を絶たない。前回記事にあるように、古典的にはホステスや秘書を同行させるパターンが多いが、中には売店のオバちゃんを同伴したツワモノも実在する。また、愛人が看護師の場合には職場や家庭に出張日程を長めに偽って、「最後の一日はラブラブデート」というパターンが多い。あるいは、医師・看護師とも参加資格のある学会を選んで両名揃って参加する、というのもアリのようだ。

前回記事:【医師たちのリアル恋愛事情】ナースじゃない!? 医大教授の意外な不倫相手

 さらに、近年増加中の「女医が愛人(前回記事参照)」のケースで、中でも双方の医師が同科の場合には、学会を口実にした密会が非常に多い。残念ながら脇が甘い不倫初心者も多く、神戸市で開催された学会で有馬温泉の宿泊とか、札幌市で定山渓温泉とか、「もっと離れた場所を選べ!」と言いたくなるような、安易なデートスポットを選ぶカップルが目立つ。

脇が甘すぎる不倫ドクターも続出

 中には、学会最終日の飛行機内で【ABC| |DEF】と並んだC席とD席に通路を挟んで仲良く並んで座って平然としていた教授&女医も実在する。当然ながら同じ飛行機には学会関係者が多数同乗しており、C席とD席の間の通路を通った同業者にはバレバレとなり、「あれ、全く隠蔽工作になってないよなぁ~」と評判になったこともあった。この熟年カップルは、羽田空港内では比較的おとなしかったが、空港モノレールの車内でも再びイチャイチャモードになり、コッソリ撮影された写真は学会関係者に広く転送された。

 この手の密会出張では、女性の荷物が日程に見合わない大きさなのも特徴的である。おそらく、「学会用スーツ一式」に加えて「デート用勝負服一式」の2パターン揃えるという女心なのだろうが、噂の女医が学会場のクロークで不相応に大きい荷物を預けるのを目撃すると「やっぱりね……」と思わざるを得ない。

ネットの発達で「噂の拡散」もスピーディに

 近年のインターネットの発達は、思わぬ人との出会いを可能にしたが、遠距離不倫を支えるテクノロジーにもなった。「医師同士の不倫」といえば、昭和時代には「同じ病院に勤務中」パターンが殆どであったが、近年では「東京と仙台」レベルの遠距離においても、水面下で愛を育む不倫カップルは実在する。ダブル不倫の場合には、むしろ距離が少し離れているぐらいのほうが長続きするのかもしれない。

 10年超の関係が学会内では公然の秘密となり、女医妻が他の男と「学会出張」という名の逢瀬を重ねていても、顔色を変えず淡々と診療を続ける男性医師も実在した。当時、この寛大な医師夫は「○○医大の神田正輝」と呼ばれていたが……「聖輝のカップル」も離婚した現在、この夫がなんと呼ばれているのか私は知らない。

 国際学会だと、1週間程度の日程では日本人が立ち寄るような場所が限られているせいか、国内学会よりもさらに発覚リスクは高くなる。学会の合間に現地1日バスツアーに参加したら、学会内で有名なダブル不倫カップルも同乗しており、ツアー中ずーっと中国人のフリをせざるを得なかった若手医師は実在する。

 関東と中部に分かれたカップルで、関東の教授が「国際学会に出席すると帰国便がいつも名古屋行」と評判になり、さらには女医の不倫を知りつつも「関東の教授が大物すぎて、女医の学会出張申請を認めざるを得ない」と頭を抱えた女医上司も実在する。

 私の留学先でも、噂の熟年カップルが「病院見学」と称して1時間程度滞在し、速攻で夜の街に消えていったことがあったが、言葉を超えて漂う雰囲気を察知した米国人スタッフに「あの二人はどういう関係なのか?」と詰問されて、説明に難渋した医師は実在する。

 近年の女医率増加とインターネットの発達はとどまることをしらず、学会中にデートする同科医師カップルは今後も増加の一途であることが予想される。しかしながら、近年のスマホの普及は、学会中の密会写真などの証拠確保を容易にした。またSNSの発達によって、噂は容易に拡散するようになった。こういうリスクを認知した上で、不倫を止められない医師の皆さんは、学会中の逢瀬に臨んでいただきたいものである。

ドラマ『医師たちの恋愛事情』公式サイト|フジテレビ

まとめ

  • 同科医師の不倫カップルは、学会にかこつけて密会する者が多い
  • 学会中に密会する女医は、出張の荷物が不自然に大きい
  • インターネットの発達により遠距離不倫が容易になったが、噂も拡散しやすくなった
  • 学会中に密会したい不倫医師は、場所や時間帯を熟考した上でのデートが推奨される
筒井冨美(つついふみ)
1966年生まれ。フリーランス麻酔科医。米国留学、医大講師を経て2007年よりフリーに転身。テレビ朝日系ドラマ『ドクターX∼外科医・大門未知子∼』取材協力。4月9日(木)22時からスタートするドラマ『医師たちの恋愛事情』(フジテレビ系)で医療アドバイザーを務める
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